袂を分かつの読みは?意味と使い方を例文作成で!語源や英語表現は?
袂を分かつとは?
袂を分かつものは一体どんなものだ?
意味を考察しながら、使い方を例文で検証してみます。
読みは「たもとをわかつ」です。
袂を分かつの語源や由来について、袖が関係しているようですが、さてどんな由来なんでしょうか?
英語表現も含めての考察です。
Contents
袂を分かつとは?読みと意味を考えてみる!
「袂を分かつ」
読み方は「たもとをわかつ」です。
意味は以下に紹介します。
袂を分かつの意味は?
以下のようです。
「行動を共にした人と別れる。関係を断つ。離別する。」
これは、別れの言葉になります。
が・男女や死別の別れではなく、上の意味のように、長年同じ目的意識で行動を共にしてきた同胞、またはそういう仲間の中で、価値観や考え方が違ってきたために、路線変更で別れる。
そんな意味に使われます。
この辺は、例文の作成で少し詳しく検証してみようと思います。
袂を分かつの語源と由来のお話!袖を分かつとの違いは?
「袂を分かつ」
のたもとは、着物の(和服)袖口の物入れのことを言います。
和服では、胸の前の袷に財布や、お武家様なら小さい短刀などをはさんだりしますが、この袖口のたもとには、ハンカチや手ぬぐいや小銭などを入れたりしてる、そんな時代劇の風景が見られたりします。
「袂」
と聞いて、娘の成人式の着物を、連想してしまいました。
袂を分かつの語源や由来は?
着物(和服)の袖の部分は、少し長く垂れていますが、この部分を
「袂」
といいます。
腕を予期にすると、ちょっと垂れて、物入にいい部分ですね~~
実はこの部分は、もともとは
「手元(てもと)」
と呼ばれていたのですが、それが転じて
「袂」
と呼ばれるようになったんだそうな。
袂を分かつの袂の意味は?
この漢字一文字の「袂」の意味を見ていこうと思います。
「袂」の意味。
1 和服の袖付けから下の、袋のように垂れた部分。
2 そば。きわ。「橋の袂」
3 ふもと。すそ。「山の袂」
4 肩からひじまでの部分。
(goo辞書より)
こんな意味があります。
上の二番の、傍や際から分かれるという意味で、袂を分かつという言葉が、できたお言われています。
また、興味深いのは、昔若い女性が好きな方に、この袂を振ると一所になれると、考えられていたそうな。
袂を振った相手は、念願の好きな相手。
結婚は親との別れ。
これが高じて、「袂を分かつ」という言葉ができた・・そんなロマンチックなお話もあるようですが、ほんとかな?
でも、とてもいい語源や由来と思えば、それも真実として、良しですね。
「袂を分かつ」
実際は、多くのシーンで感じるものがあります。
以下に続きます。
袂を分かつはどんな場面で使う?使い方を例文で検証してみる!
「袂を分かつ」
はどんな場面で、つかわれることが多いでしょうか?
自分だけの例に、とらわれず見ていくと、多くの起業家の方などは、いい例かと。
同じ目的で、経営してきたが、考え方の違いで、会社を分社もしくは、去るような、そんなイメージで、つかわれるような部分が多そうですね。
そんなことを考えながら、意味を分かるように例文を作成してみました。
袂を分かつの例文を作成してみた!
以下のように作ってみました。
1:起業時は、社長と専務で二人三脚でやってきたが、路線の違いが見えてきたので、今回袂を分かつ意味での分社に至りました。
2:娘夫婦と同居していたが、三世代の意思が合致しないため、袂を分かつ意味で別居することに。
3:同じ考えで、社内で切磋琢磨してやってきたが、あることがきっかけで基準が違うことが明白。袂を分かつことになった。
4:あの二人は意気投合しているようだが、いずれ袂を分かつことになるだろう。
5:同じ会社にトップは二人はいらない。袂を分かつことになるのは、至極当然だと理解する。
などなど・・
「袂を分かつ」
は、傍から離れる、傍らからいなくなるですから、こんな例になろうかと思います。
1番は、よく聞きます。
今を時めく、S社の社長も迎えた専務と、袂を分かつことに。
でも、同じ路線で企業業績を、倍付で伸ばしてきたのですから、分社という形で・・そんな例は、枚挙にいた間がなさそうに感じます。
事の大小はあっても、私の周辺でもこのような例はあります。
2番は、あんまし考えたくないですが、こんなこともあろうかと思います。
二世代、三世代の同居なんて、この辺の田舎では珍しいです。
まして我が家は、おふくろさんも入れれば「四世代」ですから。
でも、あるかもしれませんね。
3,4,5は、1番に似たようなものですね。
なかなか、意味深い言葉かと。
袂を分かつの類義語にはどんな言葉がある?袖を分かつとの違いは?
「袂を分かつ」
の類義語には、以下のような言葉があります。
- 1:袖を分かつ
2:袂別(べいべつ)
3:手を切る
などなど・・
この中で「袖を分かつ」という言葉がありますが、「袂を分かつ」と、同じような言葉になりますね。
そもそも「袖」と「袂」は同じようなものですが、しかし袂は入れ物で、袖は通す場所の違いがあります。
意味的には「別れの度合い」は、「袂を分かつ」よりは、ちょっときつい印象を受けます。
何しろ、袖とは通す場所が違いますから。
2番の袂別(べいべつ)も、袂を分かつと同じ意味に使われます。
こちらは「袂を分かつ」を、短縮した言い方に、私は理解しました。
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精を出すの意味や使い方を考察しました。
英語表現も・
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語源のお話が、すごくおもしろかったです。
なるほど~~でした。
・・・
袂を分かつを英語で表現するとどうなる?
いつものように検索で
袂を分かつ:Divide the 袂
あんりゃ~~これはダメだな。
ほかの英訳で
to break off relations with
いろいろあったのですが、これが一番しっくりきます。
これ覚えます。
to break off relations with someone
(人と人とが袂を分かつ)
などなど・・
この英語はわかりやすかったです!
歴史的に袂を分けた最も大きな事例は?言葉の感想など!
「袂を分かつ」
について、意味や読み方や語源などについて、考察してきました。
なかなか、深い意味があろうかと思います。
人間の感情ですから、変化していくは当然ですが、その先にはつらい別れなどがあるわけです。
意味のおさらいです。
「行動を共にした人と別れる。関係を断つ。離別する。」
です。
これは決して、男女の別れや死別などの別れではありません。
あくまでも、路線の違いや考え方の相違が生じてきたための、上記の別れになるわけです。
次に歴史上もっとも大きな「袂を分けた」事例。
(私が勝手にそう持ってるだけですが・・)
歴史上もっとも大きな袂を分けた事例は関ケ原の戦の場面!
私が思う、歴史上もっとも袂を分けた事例って
「関ケ原の戦い」
だと思っています。
兄弟で、東軍と西軍に相分かれて、戦に至った事例。
どちらが勝っても負けても、家系は維持できる。
真田昌行、幸村親子と、真田信之のこの兄弟。
これが典型かと。
そして、前田利長と利政の兄弟。
阿波の蜂須賀家の親子での東西の別れ。
毛利輝元と吉川広家の本家分家の間柄。
こちらは、吉川広家の嘆願で10か国を2日国に減らされたものの、改易は免れました。
そして九鬼水軍で有名な九鬼嘉隆と守隆親子の、偽装ともいわれる東西の別れですが、こちらはうまくいって事なきを得たようですが・・
命がけで、戦ったのは言うまでもないことです。
でも・・なんともはかないですね。
これを「袂を分かつ」というのかな~~って、思ったんだな‥余談でした!
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リテラシー?
これってどんな意味なんでしょうか?
私も最初は知りませんでした・。
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覆水盆は、元には戻らないんだよね~
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これは私もそう思います。
*内容については、多分に私自身の主観を多分に入れて書いてますので、???な部分があっても、容赦ください。
ヘッダーの写真は、一昨年私が撮影の展勝地の風景です。
春で、とてもいい天気で、桜がとてもきれいでした。