森羅万象の意味や使い方と例文!語源と類語や反対語と英語表現!
「森羅万象」とは? 意味は、宇宙やこの世に存在するすべてのもの。
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森羅万象は宇宙のすべてのものという壮大な言葉!
Contents
森羅万象とは?読み方と意味を詳しく!
「森羅万象」
読み方は「しんらばんしょう」です。
意味は以下の解説!
森羅万象(しんらばんしょう、しんらばんぞう、しんらまんぞう)は、あらゆる現象、宇宙に存在する一切のもの。「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶことであり、「万象」は万物やあらゆる現象。なお、「宇宙」はあらゆる存在物を包容する無限の空間と時間の広がり、及び宇宙空間を指す
(wikipediaより引用)
存在するすべてのもの。
従って天地創造をした神や、宇宙や創始者などと言う表現もありますが、この「森羅万象」がやはり格上に感じます。
形あるものを
「森羅」
と称し
「万象」
は万物を表現し、あらゆる現象のことを言う言葉。
が・・由来の項では、また別の意味もあるような気がします。
以下続きます。
森羅万象の語源は「法句経」由来も歴史的な背景も!
「森羅万象」
の語源の由来についてのお話です。
これにはなかなか、たどり着かなかったですが、どうやらこちらが正しいと感じます。
森羅万象の出典元は
「法句経」
です。
これは
「仏典の一つで、仏教の教えを短い詩節の形(アフォリズム)で伝えた、韻文のみからなる経典」
とあります。
もとは
「ダンマパダ」(巴: Dhammapada)
と言う経典で、元の言語は「パーリ語仏典」で、これを漢訳したもの。
日本語訳では、このどちらも正解ですが、かなり古い経典なのですが、この中にでてきます。
「法句経曰 森羅及萬象一法之所印・・・・」
と言う記述が‥
さらに7世紀の中国禅僧の説いた言葉で
「森羅及萬象一法之所印」
とも。
漢訳は2世紀後半から11世紀末まで、ほぼ行われていたようです。
日本に入ってきたのは、いつなんでしょうか?
一節には、日本に来たイエズス会の宣教師が作った
「日葡辞書」
に載ってるそうです‥が‥しかしそれ以前にすでに、豊臣秀吉がインドの副王へ送った書簡の中で
「森羅万象一心を出ず」
と書かれてると。
なので、それ以前には日本に、この言葉はあったと理解するが自然。
となると‥日本に入ってきた、この漢訳の経典が気になるのですが、調べると‥
「天平7年(735年)玄昉が請来(将来)した五千余巻は、当時の欽定大蔵経と推定」
さてこの辺からでしょうかね~~
この時に、経典を五千余巻ですから、中に含まれていたとしても、違いはないかもしれません。
ここまで行くと、ロマンを感じます。
森羅万象の使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・森羅万象を使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・森羅万象を用いた会話例。
を解説します。
森羅万象を使う場面は?
「森羅万象」
を使う場面は、上で書いた意味のように、壮大なかなわない場面‥なのかな~~と言う思いがします。
場面➀ | 独裁者的な方を揶揄 |
場面➁ | 叶わないこと |
場面➂ | 何でも知ってる方 |
場面➃ | 全てを受け入れる |
場面➄ | 新たな出会い |
などなど。
適当な場面のようにも感じますが、しかし叶わぬことや、新たなことなどの発見には、やはり
「森羅万象」
を感じます。
「森羅万象」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | 如何に森羅万象とはいえ、この世に絶対はないはずだ! |
例文➁ | 森羅万象に思いをはせると、自分自身の小ささを実感する。 |
例文➂ | 森羅万象とは、煩悩と表裏一体のような気がする。それぞれの意味はつながってるかもしれない。 |
例文➃ | 自分の悩みなんざ、森羅万象に例えるとなんてことはないな。この先も自分の好きなように行くさ! |
例文➄ | この世に起きることは、森羅万象の考え方からすれば、全く小さいこと。 |
例文⑥ | うちの部長は、何でも知ってる物知りで、まるで「森羅万象」にも通じてそうな人だ。 |
などなど。
こんな例文で。
「森羅万象」
であれば、周辺で起きる現象などは、本当に小さいこと。
仕事の悩みや、心の悩みも、そう考えると、少しは楽になるような、そんな気がします。
「森羅万象」を使った会話例!
以下のわが娘との会話例で。
お父さん「森羅万象」って、どんな意味?
この世を形成するもの、宇宙のすべてさ。勿論我々の心も。
大きすぎて意味が理解できないんだけど。
俺らの存在なんて、そのうちの一つだけど、全体から見たらほんの少しにもならないな。だから、小さなことにはくよくよするなと言うことも言えるかな!
などの会話。
分かったようなわかってないような、そんな気分ですが、元は仏教伝来。
心の「煩悩」に関係する部分が多いかと。
森羅万象の類義語(類語)と言い換えは「天地万物」!
森羅万象の類義語(類語)は以下。
有象無象 | (うぞうむぞう):種々雑多なくだらない人間や物。 |
一切合切 | 何もかも。全部。 |
天地万物 | 天地の間にあるすべてのもの。天地万有。 |
所持万端 | 全ての事項。 |
言い替え | 天地万物 |
などなど・・でもいずれも「森羅万象」から比べたら、表現が小粒に感じます。
言い替えとして適当だな~~ともうのは
「天地万物」
にしておきます。
ほぼ、おなじみに仕えるかと。
森羅万象の反対語(対義語)は「色即是空」!
「森羅万象」
の反対語を考えてみました。
「森羅万象」
は、この宇宙に存在するすべてのもの・・・ならば、何もない「無」がその反対かと。
しかも、仏教に由来ですから。仏教用語で表現すると以下。
- ➀:色即是空
➁:一切皆空
を上げておきます。
「色即是空」の意味は以下。
すべて形のあるもの、物質的なものは、その本質においてはみな実体がなく空(くう)である
(四字熟語を知る辞典)
「空」
です。
森羅万象を英語で表現すると?
試しに検索してみました。
森羅万象:Everything
です。
すべてですが・・う~~ん・・これで??
では他には?
➀:Nature
です。
これはそのものずばりですが、之でいいんでしょうね~~
あまりにも、一言で・・
英文では
The universe is in a state of flux.
(森羅万象変遷常なし)
ここでは、創始者のような意味で訳してますね。
もう一個
In Japan, it has been believed that spirit and life reside with everything in the universe since ancient times.
(服るから日本では、森羅万象には魂が宿ると考えられていた)
と言う訳ですが、やはり魂・・心なんだな~~
森羅万象から感じる人生の深さについての感想!
「森羅万象」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 宇宙やこの世に存在するすべてのもの。 |
➁:語源と由来 | 「法句経」に由来 |
➂:使う場面 | 叶わないことや、すべてを受け入れる場面 |
➃:使い方を例文で | 森羅万象に思いをはせると、自分自身の小ささを実感する。 |
➄:類語 | 有象無象・一切合切・天地万物・など |
⑥:言い替え | 天地万物 |
⑦:反対語 | 色即是空 |
⑧:英語表現 | The universe is in a state of flux. |
意味のおさらいです。
森羅万象(しんらばんしょう、しんらばんぞう、しんらまんぞう)は、あらゆる現象、宇宙に存在する一切のもの。「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶことであり、「万象」は万物やあらゆる現象。なお、「宇宙」はあらゆる存在物を包容する無限の空間と時間の広がり、及び宇宙空間を指す
(wikipediaより引用)
この世を構成する、宇宙のすべてを一言で言い表す言葉。
由来が仏教の経典と言うことであれば、心の部分を重要視したい気分です。
しかしながら、宇宙にあるすべて、この地球も含めてですが、それを一言で言い表すことの「森羅万象」と言う言葉は、素晴らしく良い言葉だと思います。
この言葉を使う場面は、そうそうないとは思いますが、でも覚えておきたい言葉ですね。
私にとっての森羅万象とは?
私にとっての森羅万象とは?
あまりに、大きすぎてなんとも・・です。
ただ、自分が
- ➀:へこんだ時
➁:嫌なことがあったとき
➂:困難な時
などなど・・そんなとき、宇宙の大きさや、ありとあらゆることから考えると、こんなことは小さい!
そう思うようにしています。
例えは、やはり言葉にはしませんが
「森羅万象」
なんだべな~~と。
仏教は、心の煩悩を取り除いてくれます。
心が健康であれば、体も健康でいられるかと。
「病は気から」
ですから。
まさにそんなことを「森羅万象」から感じるんだな。
・・・・・・・・・
*ヘッダーの写真は、私が撮影した松島偉観の花の写真。
確か桃でしたね。