「先陣を切る」の意味と使い方と例文!英語訳と言い換えやビジネス!
「先陣を切る」とは? 意味は、ものごとを一番先に行うこと。
|
「先陣を切る」というと戦国時代の「先鋒」をイメージします。
Contents
「先陣を切る」とは?読み方と意味を詳しく!
「先陣を切る」
読み方は「せんじんをきる」です。
意味は以下の解説。
物事を一番先に行うさま。最初に切り込んで他の者を後に続かせるさま。
(実用日本語表現辞典)
一番最初に物事行う事で、全体を引っ張る役目だったり、一番最初に切り込む勇気ある行動のこと。
更には、この行為を
「讃える言葉」
でもあります。
「先陣を切る」
行動はとても勇気のある事で、率先して自分がその見本となることで、後に続く人を鼓舞し行動しやすくする、そんな意味も内包する言葉。
勝負事では、他人よりも優位に立つ場面を想定できます。
先陣を切ったのですから。
「先陣を切る」の使い方ビジネスでは?
「先陣を切る」
は同業他社の横並び一線の本陣から、一歩先んじた
「本陣の前方に配置した陣」
の意味もあります。
企業なら、一歩進んでる状態。
これは
➀:技術革新
➁:新商品
➂:アイディア
などなど
で、売り上げ的に優位性を持つ場面。
そういう企業が
「先陣を切る」
を地で行ってるかと。
最近なら「ワクチン」が代表例に思います。
「どうする家康」(大河ドラマ)
なら、合戦場の
「先鋒」
での切込みが最もイメージされるかと。
(現代ではもっぱらビジネス言葉かもしれません)
「先陣を切る」の語源と由来のお話!
「先陣を切る」
の語源に、特段の故事などの由来はないようです。
言葉の意味から
先陣:
➀:本陣の前方に設けた陣
➁:一番乗り・さきがけ
切る:
➂:ふさがっているものや閉じてあるものを開ける。
切るにはいろんな意味がありますが、上の➂番が一番合っている意味に感じます。
「一番乗りで切り開いていく」
そんなイメージ。
歴史上登場する書籍では
「吾妻鏡」
が有名です。
以下の記述。
吾妻鏡‐寿永三年(1184)二月一日「於二尾張国墨俣渡一、依レ相二争先陣一、与二御家人等一闘乱之故也」
(日本国語大辞典)
次は平家物語でも
平家(13C前)四「先陣が橋をひいたぞ〈略〉あやまちすなと、どよみけれ共、後陣はこれをききつけず」
(日本国語大辞典)
1184年、その時代にはすでにあった言葉です。
「先陣を切る」の使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・「先陣を切る」を使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・「先陣を切る」を用いた会話例。
を解説します。
「先陣を切る」を使う場面は?
「先陣を切る」
を使う場面は、新しいことへの挑戦など。
具体的には、以下の表に数点あげてみました。
場面➀ | 市場開拓 |
場面➁ | 人の習性 |
場面➂ | 先陣を切らない人との比較 |
場面➃ | 人と違ったこと |
場面➄ | 画期的な技術開発 |
どれも一番降り出ないと成し遂げられないことばかり。
ライバル社の「後塵」を排するのは
「屈辱的」
とばかりに、先陣を切るのは意識だけでも必要なこと。
「先陣を切る」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | わが社の画期的な技術は、同業他社横並びから「先陣を切る」効果があった。 |
例文➁ | 「先陣を切る」覚悟で、新市場のA国に赴任した。 |
例文➂ | 「先陣を切る」商品を開発したが、特許は会社扱いで私には何の報酬もなかった。 |
例文➃ | 以前は「先陣を切る」勢いがあった日本の家電業界は、今や風前の灯火だ。 |
例文➄ | 先陣を切るはずの自動車のEV市場では、日本車は残念ながら欧米企業の後塵を拝している。 |
例文⑥ | 課長の「先陣を切る」働きは、いつも鮮やかで後に続くものの模範だ。 |
私が常日頃、感じていることを
「先陣を切る」
を使って例文にしてみました。
日本企業は、いつも世界の
「先陣を切る」
存在だったはずが、いつの間にか影が薄くなったな~~という印象。
「先陣を切る」を使った会話例!
以下の会話例で。
俺はいつも切込み隊長で先陣を切る役目だったが、今回のケースはAに譲ったよ。
え~~なんで?
後輩に譲る時が来たんだな。年齢的にもきついんだ。「老兵は死なず、消え去るのみ」だ。
まだまだいけそうだけど。ほんとにそれでいいの?
という会話。
定年まじかでも
「先陣を切る」
はやはりないね。
「先陣を切る」の類義語(類語)と言い換えは「先頭に立つ」!
「先陣を切る」
の類語は以下。
先導する | 先に立って導くこと |
先頭を走る | 一番先で全体を引っ張る |
牽引する | ものごとを引っ張っていく |
旗振り役 | 先頭に立って旗を振ってくれる人 |
先頭に立つ | 物事を率先して行なう。 |
言い替え | 先頭に立つ |
言い換えとして、適当だな~~と思うのは
先頭に立つ
です。
多くの場面で、置き換えとして機能すると思います。
「先陣を切る」の反対語(対義語)は「腰が重い」!
「先陣を切る」
の反対語を考えてみました。
先に立って切り開いていく役目や、そういう方のことですから、なかなか「腰が重く」動かない。
先頭を切るには、そのマインドが大事なのですがなんか
「気乗りしない」
様子。
やる気も感じない、そんなイメージを持ちます。
腰が重い
にしておきます。
そういうたぐいの言葉は、結構あるのですが、一言で言えば
「腰が重い」
ことにつながるかという、そんな判断です。
「先陣を切る」を英語で表現!
「先陣を切る」
試しに検索で。
先陣を切る:take the lead
これは良さそうに感じます。
他の英訳も。
Taking the lead was a great honor in many countries.
(先陣を切ることは多くの場面、大変な名誉であった)
13th Gen intel Core processors has released as if it led the van of 2022.
(2022年の先陣を切るようにリリースされたインテル13世代コアプロセッサー)
など。
「lead」
でいいのですね。
「先陣を切る」いい話!感想とまとめ!
「先陣を切る」
の上記の内容を以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | ものごとを一番先に行うこと。 |
➁:語源と由来 | 特になく漢字の意味による |
➂:使う場面 | 先頭を切る場面・人より先んじる場面・など |
➃:使い方を例文で | 以前は「先陣を切る」勢いがあった日本の家電業界は、今や風前の灯火だ。 |
➄:類語 | 先頭に立つ・先導する・牽引する・他 |
⑥:言い替え | 先頭に立つ |
⑦:反対語 | 腰が重い |
⑧:英語表現 | take the lead |
意味のおさらいです。
物事を一番先に行うさま。最初に切り込んで他の者を後に続かせるさま。
(実用日本語表現辞典)
語源は定かではないですが、中世の戦場での
「陣形」
が元になってるのは、間違いがないように感じます。
この記述は、上記ですがこの場面は
「義仲追討に向った折に墨俣の渡しで先陣を争い御家人と闘乱した」
とあります。
戦の場面。
戦闘用語だったんだべな~~と感じます。
「先陣を切る」の良いお話!私の人生!
「先陣を切る」
の、私自身の良いお話。
私自身は
「先陣を切る」
この行為は、大好きでした。
もちろん今もなんでも先陣を切る覚悟で、物事を行っています。
この山奥の僻地の集落でITに詳しい
「60代後半」
はほぼ私だけ。
ってか、老人の仲間入り世代では、とても珍しい存在かと思います。
会社のIT関係もHPも観ていましたので
「先陣を切る」
に少しは近いかな~~と思います。
でも「定年」。
今度は
「畑」
です。
本ブログ内の畑の記事もぜひよろしく!
・・・・・・・・・・・
*ヘッダーの写真は、私が撮影した庭の石に苔が張り付き、そこに霜が降りた写真です。