勝って兜の緒を締めよは武将に由来!意味と例文や類語と英語表現!
勝って兜の緒を締めよとは? 意味は、勝っても(うまくいっても)安心して油断するなということ。
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「誰の言葉?」北条早雲の子供(北条氏綱)だった!
Contents
勝って兜の緒を締めよとは?読み方と意味を詳しく!
「勝って兜の緒を締めよ」
読み方は「かってかぶとのおをしめよ」です。
意味は以下の解説。
成功したからといって気をゆるめず、さらに心を引き締めろという戒め。
慢心してはいけないという戒め。
戦国武者の戦装束は、五月人形のような兜をかぶっています。
その兜の「緒」とは、顎の部分に結ぶ「紐」のこと。
勝って祝いをして、酔って寝ていたら伏兵に夜襲をかけられて・・こんなことは、戦国時代には日常茶飯事だったのかもしれません。
孫子の兵法でも「勝って兜の緒を締めよ」と似たものが!
試しに、孫子の兵法では、どう言っているのかな~~と。
こういっています。
やはり元はここに至るのかと・・さもありなん!。
「怖いものを怖がり、怖くないものを怖がるな、という考え方」
孫子の兵法では、こういっています。
奥が深いですな~~
勝って兜の緒を締めよの語源は北条氏綱の書簡が由来!
「勝って兜の緒を締めよ」
この言葉が、世に出たのは戦国時代の武将
「北条氏綱」
が、わが子「北条氏康」にあてた書簡(遺言)で、出てきた言葉といわれます。
①:「勝って兜の緒を締めよ」の原文
②:北条氏綱人はこんな人
③:世に知らしめたのは「東郷平八郎」
について解説。
「勝って兜の緒を締めよ」の原文と時代背景!
「北条氏綱」
が生きた時代は戦国時代。
下剋上の時代でもあります。
原文は以下。
手際なる合戦にて夥敷勝利を得て後、驕の心出来し、敵を侮り、或は不行義なる事、必ある事也。可慎。散々如斯候而、滅亡の家、古より多し。此心、万事にわたるそ。勝て甲の緒をしめよ、といふ事忘れ給ふへからす。
こういう原文です。
現代訳では。
戦で勝利が続いているときほど、奢る心が出てくるもの。
慢心して、敵を侮ることが出てきて、その心は万事に浸透して、波及するものだ。
このことは現に慎み・・云々・・
最後に
「勝って兜の緒を締めよ!」
と言っています。
ところで、北条氏綱とはどんな武将?
北条氏綱とはどんな武将?
こんな武将です。
驚きました‥北条早雲の二代目です。(子供)
北条 氏綱(ほうじょう うじつな)は、戦国時代の武将、戦国大名。後北条氏第2代当主。
(wikipediaより引用)
子供は「北条氏康」で3代目。
北条氏康の時代は「今川義元」「武田信玄」「上杉謙信」との、確執は戦国時代の駆け引きとしては、まさに名勝負。
その子「北条氏政」はちょっとね~~
NHKの大河のシーンですが、覚えていますよ~
演じるのは杉良太郎さん。
わが子「北条氏政」の、食事の様子を見て
「わが北条もわしの代で極まれり。」
という言葉・・かな確か・・(そのような意味で・・)
後で、だいぶ考えたっけな~~
なんで飯の食い方で・・これはいつかの機会に。
この言葉を世に知らしめたのは東郷平八郎?
「東郷平八郎」
は、日清、日露戦争当時の「日本海軍」の連合艦隊司令長官。
有名な方ですね。
その東郷元帥が、使って初めて世に出た・・そうも言われています。
戦いに勝利したからと言って、当時の日本を取り巻く環境は、全く予断を許さない状況・・そんな危惧を言葉にしたのかもしれません。
これは、英語表現の紹介で、再度!
勝って兜の緒を締めよの使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・勝って兜の緒を締めよを使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・勝って兜の緒を締めよを用いた会話例。
を解説します。
勝って兜の緒を締めよを使う場面は?
「勝って兜を締めよ」
を使う場面は、物事がうまくいったときや、一つの事を達成した時、勝利感に浸った時などが考えられ、誰でも結構あるかと。
場面➀ | 〇馬で万馬券・・これで倍掛けで・・いやいや・・ |
場面➁ | 大型の受注に成功・ここで・・ |
場面➂ | 仕事がうまくいった・がこの先が問題だな |
場面➃ | やった~結婚・が浮かれてる場合ではないことが‥ |
場面➄ | このゲームはものにしたが今度は追われる方 |
などなど。
こうなればいいな~~と、思ったことが達成できても、またその先には次のテーマや、浮かれてる場面ではないという事は多々あるもの。
浮かれてると、その先の予測ができないと、思わぬしっぺ返しもあるものです。
まさに
「勝って兜の緒を締めよ!」
かと。
「勝って兜の緒を締めよ」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | ブログアクセス1000pv達成した。でも勝って兜の緒を締めよというからな~更新しないと、これ維持していかないと‥ |
例文➁ | ようやっと家建てた。勝って兜の緒を締めよだな‥ローンが控えてるぜ!これが終わらないと、真の勝利にはならんな。 |
例文➂ | 定年は自分にとっては勝利!勝って兜の緒を締めよというが、これからが人生のいいところだ。充実させる度~~ |
例文➃ | 勝って兜の緒を締めよというが、勝利した感覚がなければ、なにも感じることはないもの。 |
例文➄ | 設計は終わったが、まだ気を抜けないな。勝って兜の緒を締めよというが、まだまだ先は長い・・今度は試作だ! |
例文⑥ | 〇馬で万馬券ゲットしたが、勝って兜の緒を締めよと言うから、浪費は慎むべきだな。 |
など、私の周囲での例文を作成してみました。
どうせ、勝ったお金と思いきや、結果はそれでも足りないくらいにマイナス!
「勝って兜の緒を締めよ!」
は、とてもいい戒めの言葉に感じます。
「勝って兜の緒を締めよ」を使った会話例!
以下の会話例で。
ご飯食べるときは、あちこち見ないで集中しないと。
え〜〜なんで?少しくらい、子供なんだもんいいじゃん!
そんなこと言ってると、いくさに遅れる!勝って兜の緒を締めよということわざ通り、いつ夜襲が来るとも限らんからな!
お父さん時代劇の見すぎだ!
笑い話のようですが、我が家の孫はご飯を食べるのは本当に遅い。
私も晩酌をしながら、いろいろ話をするのですが、全く進まず、そのうち遅いのは私のせいだと、娘に叱られます。
北条氏康公の気持ちが少しはわかる気がする・・恐れ多いことですが!
勝って兜の緒を締めよの類義語(類語)と言い換えは四字熟語の「油断大敵」!
「勝って兜の緒を締めよ」
の類義語には、以下のような言葉があるようです。
油断大敵 | 大丈夫だろうと気をゆるめて注意を怠ると、思いもよらない危険を招く |
フンドシ締めてかかる | 気持ちを引き締めてことに当たる |
鉢巻きを締めてかかる | 決心を硬くしてことに当たる |
気を抜かない | 気を抜くの未然形 |
油断しない | 油断するの未然形・気を抜かないこと。 |
言い替え | 油断大敵 |
などなど・・たくさん出てきます。
言い換えとして、適当だなぁと思うのは
「油断大敵」
です。
意味は以下の解説。
油断は失敗のもとであるから、大敵である。油断して失敗を招くのを戒めた言葉。
(デジタル大辞泉)
多くの場面で、置き換えとして、機能すると思います。
「勝って兜の緒を締めよ」の反対語(対義語)は「才子才に倒れる 」!
「勝って兜の緒を締めよ」
の反対語(対義語)を考えてみました。
勝利の後の余韻に浸る間もなく、油断する事はままならんと言うことなので、その反対なので大盤振る舞いが考えられます。
「お祝い」
の席や、勝利を祝う行事など。
やはりおごり昂ることかと。
- ①:おごる平家は久しからず。
②:泳ぎ上手は川で死ぬ:自分の力を過信しすぎると、手痛い失敗に合う
③:才子才に倒れる:出来る人ほど自分の力を過信する。
一つ選ぶなら、「才子才に倒れる」で。
何事も、過信すると、手痛い失敗にあいます。
用心しましょう。
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勝って兜の緒を締めよを英語で表現すると?
試しに検索して見ました。
勝って兜の緒を締めよ:Win and tighten the helmet
なるほど~~そのまんまですね。
ほかの訳は?
実は~~東郷平八郎元帥が、連合艦隊の解散式で言った言葉の英訳が
「Tighten your helmet strings in the hour of victory.」
です。
これを聞いた、当時のアメリカの26代大統領
「セオドア・ルーズベルト」
が、痛く感銘!
そこで、わが軍隊にもこれを訓示!
「Don’t let your guard down even after a victory.」
「勝利の後でもガードを落とすな!」
ですね。
今回はこれに勝るものはないでしょう!
「勝って兜の緒を締めよ」!負けたらどうする?
「戦国時代」
は戦ですから、負けたら命がない世界・・かと思えば多くの武将は
「何度かは負け」
ています。
かの家康公も、武田信玄も上杉謙信公も。
では負けて何をした?
「徳川家康公」
は有名です。
馬を走らせ、必死に逃げて浜松城に入った
「家康公」
「絵師を呼べ!」
と言って、その時の負けた姿を、掛け軸に書いて生涯それを
「座右の銘」
にしたという有名なお話。
根底には
「失敗を真摯に反省することが次の成功につながる」
そんな人生観があったんだと個人的に理解します。
日本風に言うなら、どこかにも書いてましたが
- 「負けて褌を閉めなおせ!」
です。
これはよく意味を表していると思います。
どっちが大事かというと、さて?
「勝ったら油断するな」
「負けたら教訓に」
どっちも大事ですね!
皆さんはいかが思いますか~~~?
勝って兜の緒を締めよを何度経験した?感想!
「勝って兜の緒を締めよ」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 勝っても(うまくいっても)安心して油断するなということ。 |
➁:語源と由来 | 北条氏綱公の書簡(遺言) |
➂:使う場面 | 勝って、またはうまくいった場面など。 |
➃:使い方を例文で | 〇馬で万馬券ゲットしたが、勝って兜の緒を締めよと言うから、浪費は慎むべきだな。 |
➄:類語 | フンドシ締めてかかる・気を抜かない・油断大敵・他 |
⑥:言い替え | 油断大敵 |
⑦:反対語 | 才子才に倒れる |
⑧:英語表現 | 「Don’t let your guard down even after a victory.」 |
言葉の由来は「北氏家綱」が、我が子北条氏康に向けた五箇条の遺言によります。
意味のおさらいです。
成功したからといって気をゆるめず、さらに心を引き締めろという戒め。
こんな意味になります。
当然と言えば当然で、うまくことが行って有頂天になって居ると、思わぬしっぺ返しが・・そんなこともあるものですね。
やはり、ここはことわざ通りにした方が無難かと。
戦国時代の戒めの言葉なら命がけのことわざ!
ですよね~~
その当時は、まさに家の存亡をかけて、戦ったわけです。
負ければ、路頭に迷うこともなく即刻、黄泉の国へ・・そんな時代。
勝っても、安閑とはしていられない・・そんな時代の戒めの言葉ですから、かなり重いですね。
なので~~そんじょそこらの勝誇りでは、この言葉に申し訳ないような気がします。
程度の差こそあるかと思いますが、私自身何度こういうことを経験した?
さてね~~
5回あるかな~~
例文を作るのには、ですからちょっと考え込んでしまいました。
そんな程度かと。
日常の、うまくいった~~は、これはやはりちょっと違うかな~~の私の認識です。
皆さんはいかが思いますか~~~??
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*多分に自分の主観を入れて書いていますので、???な部分があっても容赦ください。
ヘッダーの写真は、私が撮影した仙台大崎八幡宮の、多分烏骨鶏ですが・・写真です。