「十八番」の起源と使い方:意味、背景、例文、英語表現を徹底解説

「十八番とは?」(じゅうはちばん)意味は、その人の一番得意とすることで「おはこ」とも言います

    • ①:意味と語源や由来の解説
      ②:使用する場面や使い方と例文
      ③:類語と言い換えや反対語と英語表現
      ④:人気の十八番ラーメン店多い理由

 

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「十八番」は「おはこ」とも言います!

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Contents

「十八番(じゅうはちばん)とは?」意味と読み方の深掘り解説

十八番の猫のイメージ写真
(写真ACより)

「十八番」
とは?
読み方は「じゅうはちばん」です。
意味は以下の解説。

①:「歌舞伎十八番」の略。
②:その人のいちばん得意とすること。得意の芸。おはこ。
(デジタル大辞泉)

歌舞伎が出てくるので、それに由来がありそうですね・
意味は以下に詳しく。

「十八番」(おはこ)の意味解説

「十八番」
とは、元々歌舞伎や邦楽で、ある芸人や役者が得意とする役柄や演目を指していた言葉です。

これが転じて、世間の一般的な言葉としても使われるようになり
「ある人が特に得意とする技や芸」
または
「その人に特有の行動や癖」
を指すようになりました。

例えば、ある人が
「得意な歌や料理」
がある場合、それを「私の十八番」と言ったりします。

この言葉は、
①:その人の得意なもの
②:繰り返し行うものを称賛するニュアンス
を含んでいます。

ビジネスシーンであれば、ある業務や技術を得意とする人が
「これは私の十八番です」
と言うこともあります。
このように、日常生活の中でも多岐にわたって使用される表現として「十八番」は根付いています。

自分で言う十八番(おはこ)は「自慢」。
他人から評価される十八番は「称賛」と言えるかと思います。(時には迷惑のニュアンスがある場面も・・)

「十八番(おはこ)」の語源と由来解説

十八番の猫のイメージ写真
(写真AC)

「十八番」(おはこ)
の語源と由来についての説を複数紹介します。

  • ①:歌舞伎の市川家の18の演目と納めた箱(おはこ)の説。
    ②:武士の武芸の18の技に由来する説
    ③:阿弥陀如来の「十八の徳」による説
    ④:お茶の水の十八番という茶屋の説
    ⑤:楽器の調律の十八の基準の説

について簡単に紹介します。

歌舞伎市川家宗主「市川團十郎」の歌舞伎十八番説!納めた箱は「おはこ」

歌舞伎は日本の伝統芸能でとても人気。
たくさんの宗家があります。
中でも「市川宗家」は
「團十郎」
で有名。

その、市川宗家が得意とする「十八の演目」の台本や小道具を「おはこ」(御箱)に入れて持ち歩いていた、という説があります。
このため、市川家の得意な18の演目を「おはこもの」と呼ぶようになり、それが時代とともに「十八番」という言葉になったという説。

市川宗家の「得意な演目」のことを「十八番」というようになったと。
市川家と「十八番」、そして「おはこ」の関連性は、日本の伝統文化や歌舞伎の世界で広く知られている話となっています。

それが、世間一般的に個人レベルで
得意なもの=十八番:おはこ
と表現するようになった。

なるほど~~です。

武士の武芸の「十八の技」に由来するという説

この説によると
「武士」
たちは多くの武芸を習得する中で、特に得意とする技を持っていたと言われています。

その得意とする技が
「十八の技」
であり、それが「十八番」として一般的に知られるようになった、とされています。
この説も一つの伝承や伝えられる話として知られています。

これも語源と由来説の一つです。

阿弥陀如来の48の願い(48願)」十八番目の願いの説

阿弥陀如来の
「48の願い(48願)」
に関連する説があります。

その「48願」の中でも
「18番目の願い」
が特に重要とされます‥内容は

「念仏をする人たちを必ず救済する」

という内容で、この願いにより、人々は浄土へと生まれ変わることができるとされています。
この18番目の願いの重要性から
「十八番」
という言葉が「得意」という意味で使われるようになった、という説が存在します。

この説に基づけば、「十八番」とは「得意」という意味だけでなく、何かの中で特に重要なもの、または中心的なものを指すとも言える内容にもなります。

江戸時代のお茶の水の「十八番」という名の茶屋の得意な18種類の料理説

かつて江戸時代のお茶の水に
「十八番」
という名の茶屋があったとされています。

この茶屋では、
「18種類の料理」
が得意であり、客が「十八番」と注文すると、その店の得意な料理が出されたと言われています。
これが「得意な技や芸」を指す
「十八番」
という言葉の起源であるという説です。

これは面白い説ですね~~
現在でも「十八番」はお店の名前で大人気!
特にラーメン屋さんはすごいですね。
この説にあやかっているようにも思います。

琴や三味線などの和楽器を調律する際の十八の位置基準説

琴や三味線などの和楽器を調律する際、
「十八の位置を基準」
にしたという話から、「十八番」という言葉が生まれたという説があります。
この十八の位置が最も基準となる音であり、それが「得意な技や芸」という意味で使われるようになったとされています。

こういう説もあるんですね。
驚きますが、どれが真実?

まとめると「市川宗家」の説が
「おはこ」
の説もあるのですから、一番信憑性があると私個人は思います。

やはり
「おはこ」=「十八番」
は決め手・・
しかしお茶の水の茶屋の説は面白いですね~
「十八番」
お店の起源説として十分成り立ちそうな予感!

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「じゅうはちばん」の使い方:ビジネスとプライベート使う場面の例

「十八番」
を使う場面は
「自分(他人)の得意なことや特技を指す場面」
以下の表で。

場面➀ プレゼンテーションでの得意なテーマ
場面➁ 難しい顧客を説得するスキル
場面➂ 特定のソフトウェアを使った作業
場面➃ カラオケでの得意な歌
場面➄ 料理での得意なメニュー
場面⑥ 趣味の中での特技や特定の技
場面⑦ トリビアクイズでの得意なジャンル

他にもたくさんのビジネスやプライベートのシーンで
「十八番」(おはこ)
は使えます。
が・・「十八番」を言うなら、やはりその時のメンバーの中でそのことについて
「抜きんでている」
ことでないとな~~
これ大事!
うまい下手ということもありますが何かの
「特徴」
がないとね。

「十八番」の使い方と例文:ビジネスとプライベートでの例文

十八番の猫のイメージ写真
(写真AC)

以下の例文で。

例文➀ このプロジェクトの内容ならは私の十八番だから任せて。
例文➁ 基本データーからのデータ分析は彼の十八番だ。
例文➂ その技術、部長の十八番だから相談してみるといいよ。
例文➃ スポーツなら十八番なら私はゴルフだな。85程度ならまだまだいける。
例文➄ このゲーム、私の十八番だから負けないよ。
例文⑥ 旅行の計画、それは私の十八番さ!なんつってもあだ名がミスター段取りって言うんだ。
例文⑦ 新商品の企画は、彼女の十八番ですね。アイディアの斬新さは抜群だ!

ビジネスとプライベートの場面での
「例文」
を作成してみました。

こういう場面ありませんか?
私はたくさんありました。
残念ながら私の
「おはこ」
の出番はあんましありませんでしたが。

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「十八番」を盛り込んだカジュアルな会話例

以下の会話例で。

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週末、カラオケに行かない?

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いいね!でも、私、歌うの下手で…。

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大丈夫、私の十八番を歌って盛り上げるから!

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ありがとう!それなら私も自分の十八番を練習しておこうかな。

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それは楽しみ!一緒に盛り上がろうね。

カラオケは「おはこ」の中でも一番使用例としてしっくりくるかもしれません。
誰も歌わないような曲目ならそれこそ
「十八番」
ですね。
特に、仲間内なら特定の方の
「十八番」
は遠慮する傾向もあるかもしれません。
コミュニケーションをうまくとっていくための一つの方策ともいえるかもしれません。

「十八番」(おはこ)を使う前に:使い方で注意するべき5つののポイント

十八番の猫のイメージ写真
(写真AC)

「十八番」
を使う場面では以下のことに注意することが大事かと。

  • ①:具体的なスキルや得意分野を指す言葉なので、抽象的に使わないよう注意。
    ②:自分の「十八番」と主張する場合、実際にその能力や経験を持っていることを確認する。
    ③:他人の「十八番」を指摘する際には、相手を侮辱しないような言い方を心掛ける。
    ④:「十八番」と言うだけでなく、具体的な結果や実績を示すことで説得力を増す。
    ⑤:文化や背景によって「十八番」という言葉の認識が異なる場面もあるので、コミュニケーションの際に注意。

よくあるのは
「他人の十八番」
の評価。
心の中で
「え~~これが・・」
とは思っても一応褒めることが大事かと。
相手は得意なのですから、その期先を制する行為は、よほどのことがない限りはやはり遠慮したほうがいいかと。

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類語:「十八番」の類語5選(類義語)

以下の表で。

得意技 一番得意とする技や方法。
専門 特定の分野や技術を特に得意とすること。
お株 その人の得意とする技や特有の癖
一芸 一つの技能や特技。
代表作 最も評価される作品や業績。

そのほかには

  • ①:専売特許
    ②:得手
    ③:取り所
    ④:お手の物

などがあります。
場面や状況によって使い分けましょう。

「十八番」の代表的な言い換えは「得意技」: 意味の共通点

十八番の猫のイメージ写真
(写真AC)

「十八番」
の言い替えとしては

「得意技」

を上げておきます。
意味は以下の解説。

①:相撲などで、得意とする技。それを使って相手によく勝つ技。
②:(比喩的に)その人が得意としていること。「暗算は彼の得意技だ」
(デジタル大辞泉)

「十八番」
はある技や能力、特技などを指して使われることが多いため、その分野や技術において特に優れていることを指す言葉。
であれば

「得意技」

という言葉が最も近い意味として考えられるかと。
言い換えとして、いろんな場面で機能すると思います。

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「十八番」の反対語(対義語)は「不得手」:言葉の対極を探る」:意味も解説

「十八番」
の反対語は

「不得手」(ふえて)

を上げておきます。
意味は以下の解説

①:得意でないこと。また、そのさま。不得意。「不得手な科目」「細かい作業は不得手だ」
②:好きでないこと。嗜たしなまないこと。また、そのさま。
(デジタル大辞泉)

「十八番」
は得意なことや特技を指す言葉。

「不得手」

は得意でないことや苦手なことを指す言葉であるため、反対の意味として機能します。
反対の言葉を理解することで、元の言葉の理解も深まります。

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「十八番」を英語で伝える方法

「十八番」を表す単語と例文と英語表現です。

「十八番」を表現する英単語は

  • ①:forte
    ②:specialty

で代用可能かと。
以下例文です。

①:Playing the piano is her forte.
ピアノを弾くのが彼女の十八番だ。
②:Grilled steak is the chef’s specialty.
グリルステーキはシェフの十八番だ。
③:Negotiating deals is Tom’s forte.
ディールの交渉はトムの十八番だ。
④:Designing user-friendly interfaces is the company’s specialty.
ユーザーフレンドリーなインターフェースのデザインは、その会社の十八番だ。

  • ①:forte
    ②:specialty

は直接的な「十八番」ではないのですが「近い意味」ということでの例文です。
使う場面では
⑤:誉める
⑥:また出た・・いつもの
みたいな「おはこ」の使い方があるので、この辺も留意しておいた方がよさそうに感じます。
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「十八番」から連想する言葉とフレーズ: 本領発揮から打ち出の小槌まで

十八番の猫のイメージ写真
(写真AC)

「十八番」
の関連語で熟語で通常使われる慣用句を以下の表に数点ですがまとめてみました。

本領発揮 最も得意とする分野や能力を最大限に発揮すること。
得意技 特に得意とする技や手段。
専門分野 その分野に特化し、深い知識や技術を持つこと。
家芸 家庭内で伝えられてきた、あるいは家族の中で特に得意とされる技術や芸能。
打ち出の小槌 何でも望む通りにする魔法の小槌。願いを叶えるための得意技や方法という意味で使われることも。

「十八番」
と同じような意味で使われる熟語や関連語です。
ニュアンスを共有する言葉として表現する場合には重宝するかもしれません。

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十八番というラーメン屋さんが多い理由!全国に広がる店名の「十八番」


(写真AC)

調べてみると本当に
「十八番」
と言うラーメン屋さんの多いことには驚きます。
興味があったので、その理由を調べてみました。
以下のような理由が一般的かと。

①:認知度の高さ:
「十八番」という言葉は、日本人にとって非常に馴染みがあり、誰もがその意味を知っているといっても過言ではありません。
商売をする上で、親しみやすい名前は大きなアドバンテージとなります。

②:得意技や専門の意味合い:
「十八番」とは、元々、得意技や得意なものを指す言葉です。ラーメン店でこれを名前として使用することで、「ここのラーメンは特においしい」「ここのラーメンは他の店とは一味違う」といったメッセージを伝えることができます。

③:シンプルでインパクトがある:
言葉としての「十八番」は短く、インパクトがあります。
看板や広告などで目立ちやすく、覚えやすい名前となっています。

④:地域による独自性:
たとえ日本全国に「十八番」という名前のラーメン店があったとしても、各店舗が独自の味や特色を持っていることから、競合となることは少ないと考えられます。

以上の理由から、多くのラーメン店主が「十八番」という名前を選んでいると考えられます。
もちろん、各店舗ごとに独自の理由や背景があるかもしれませんが、一般的な理由としては上記のような点が挙げられます。

もともと芸の世界で
「十八の得意な演舞」
「十八の得意な料理」
などの由来ですから、そのお店の得意な味というのは、上記のように独特なものかと思います。
なので
「十八番」
という言葉の認知からしたら当然なのかもしれないな~~と。

簡単なラーメンならこちらで。

「十八番」こんなに種類があるラーメン
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ラーメン好きにはとてもいいラインナップかと。

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「十八番とは?」(おはこ):本記事の内容一覧表:感想とまとめ

以下の表にまとめてみました。

➀:意味 その人の一番得意とすることで「おはこ」とも。
➁:語源と由来 歌舞伎に宗家による由来が有力も諸説あり
➂:使う場面 自分(他人)の得意なことや特技を指す場面
➃:使い方を例文で その技術、部長の十八番だから相談してみるといいよ。
➄:類語 得意技・専門・お株・一芸・他
⑥:言い替え 得意技
⑦:反対語 「不得手」
⑧:英語例文 Playing the piano is her forte.

「十八番」
は、個人の得意技や特技や特徴などを表現するときには、とてもいい表現だと思います。
しかし
「あ~~また始まったよ~~」
という「十八番」の使い方もあります。
「いつものおはこだもんね~~」
と・・カラオケなどのシーン。

表現はいろいろあれども
「十八番」
は便利な言葉です。
が・・使いすぎには注意しましょう。
十八番の猫のイメージ写真
(写真AC)

「十八番」の良いお話:まとめ

「十八番」
の良いお話。
私のお話です。

「僭越ながら」
私にも十八番はあります。
あると思うんだよなあ~~
と、心もとないのですが、これまで生きてきたのですから、何かしら他人様に誇れるものがあろうかと。

心の中にしまっておきますが
「これなら負けない」
そんなことを一つくらいは持っていたいな~~とは思います。

皆さんはいかがですか?

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*ヘッダーの写真はわたしが撮影した湖沼の不植木写真です。

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