上意下達のメリットとデメリットは?読み方や意味と使い方を例文で!
上意下達とは? 読み方は「じょういげたつ」 意味は、上の者の考えや命令を下の者に伝えること。
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江戸時代の「上意」は、将軍の意向(命令)だったそうな!
またシステムとしての、メリットとデメリットはどうでしょうか?
類義語の、下意上達との比較もしてみようと思います。
組織の上司からの一方的な命令系統にも思えるのですが・・さて?
Contents
上意下達の意味と読み方は?漢字の分析から意味を推察!
「上意下達」
四字熟語です。
読み方は「じょういかたつ」です。
よく「かたつ」の部分を「げたつ」と読む方いますが、これは誤りです・・注意しましょう。
意味は以下の解説。
上の者の考えや命令を下の者に伝えること。
(日本国語大辞典)
上位の者や上層部の命令・意向を、下に伝えること。
(デジタル大辞泉)
簡単に言うと、
「上司の命令が部下によく伝わること。」
こうかくと、簡単ですが、それがなかなかうまく伝わらないから、難しいところがあるんです‥世の中。
いずれ、そういう行為やさまを言います。
上意下達を漢字で分析すると?
漢字で、その意味を分析してみました。
上 | 立場が上の人、上司、経営者、トップ |
意 | 意思、意図 |
下 | 下々、部下、下位の組織 |
達 | 達する、指示 |
という、こんな風に、私なりに適当に分析してみました。
上の命令が、組織の階層を経て、末端の下々まで達する。
そのことを言います。
上の考えが、円滑に下々まで伝わることを、目的にした四字熟語です。
上意下達の語源や由来は?
語源ははっきりしていないようです。
ただはっきりしているのは
「君主の命令」
から来ているようです。
よくお殿様を
「上様」
といいますが、そこからかもしれません。
「日本政記」曰く
「国の創建に当たりて、上意下達、下情上通敢然として間なし」
とあるようです。
「日本政記」とは?
江戸後期の歴史書。16巻。頼山陽著。天保3年(1832)成立。神武天皇から後陽成天皇までの歴史を漢文の編年体で記述。
(デジタル大辞泉より)
昔の、歴史書ですね。
思想としては、どの時代からあったかはわかりませんが、常識的に考えてかなりの昔から、この考え方はあったと思います。
いつの時代も、組織は重要ですから。
日本の公文書における符・牒の役割!
日本の中世【7世紀頃】において、律令制度が確立されるにつれて、命令において
- 「符・牒」
が用いられるように。
符とは?
以下の解説
「竹や木などに印となる文字を書き、二分して、一方を渡して後日の証としたもの」
(wikipediaより)
牒とは?
以下の解説
主典以上の官人個人が諸司に上申する際に用いられたもので、その様式は書出に牒の字を記してから本文を記し・・
(wikipediaより)
さらには、江戸幕府の時代には、将軍の意向を
「上意」
と現し、「奉書」によって、命令を下す行為を
「下達」
と言われました。
それがもとで「上意下達」と言う四字熟語が、広まったという説。
この由来は、もっともらしくて当たってそうです。
行為としては、存在していましたから。
上意下達のメリットやデメリットを下意上達と比較してみた!
「上意下達」の反対語で「下意上達」というのがあります。
こちらは、上からのお達しではなくて、その全く逆の
「下からの提案」
のような形かと。
上意下達のメリットはどんなところがあるか?
上意下達のメリットについては以下のようなことが考えられます。
上意下達のメリット | |
メリット➀ | 意思決定がトップダウンのためスピード感がある。 |
メリット➁ | 組織の指示系統の明確化 |
メリット➂ | 人材の集約化を図れる |
こんなメリットがあるかと思います。
いずれ上からの指示は、下に明確に届けばの話。
上意下達のデメリットにはどんなところがあるか?
以下のようなことが考えられると思います。
上意下達のデメリット | |
デメリット➀ | 上から指示が来ない限りやる気がわかない(指示待ち状態) |
デメリット➁ | たとえ間違っていても上からの指令だと言うことで無視 |
デメリット➂ | 上から目線で下位の部署では不満が爆発する |
こんなところが、デメリットとして考えられようかと思います。
上からの命令ですから、上から目線と感じるのかもしれませんね。
下意上達のメリットにはどういうところが考えられる?
以下のようなことが考えられそうです。
下意上達のメリット | |
メリット➀ | 現場の意見が反映されること |
メリット➁ | 現場の意見が反映されれば当然社員の士気が向上します |
メリット➂ | 現場からの新たなアイディアが生まれることもあります |
まるでいいことずくめのように感じますが、決してそうでないこともままあります。
あまり下に権限をもたれると不都合なことも、気になりますが発生してくることになります。
下意上達のデメリットにはどんなことが考えられる?
デメリットには以下のようなことが考えられると思います。
下意上達のデメリット | |
デメリット➀ | 現場の考えに左右されることがある |
デメリット➁ | 企業としての一貫性に?がつく |
デメリット➂ | 意思決定に遅れが出て混乱することもある |
大きなデメリットですが、こんなことが考えられるかと思います。
どっちも、一長一短ですが、トップダウンでの指示系統の命令は、企業では普通です。
そもそも、トップの意思が反映されなければ、会社は成り立たないでしょう。
しかしながら、トップは間違えますから、その時のためにやはり
「下意上達」
も、十分に考慮しておかないと、いけないのではないかと私は思います。
何の言葉にもそうですが、メリットとデメリットは、どうしてもついて回ります。
そのための部分を、補うためのシステムが、必ず必要だと思うんだな。
上様の命令だけでは、動かないこともありますから。
上意下達の使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・上意下達を使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・上意下達を用いた会話例。
を解説します。
上意下達を使う場面は?
「上意下達」
を使う場面とは、会社の場合は上司やトップですね。
日常生活では、いかがでしょうか?
以下のような、事例を考えてみました。
場面➀ | 社長命令や方針 |
場面➁ | 部長より今月の目標など |
場面➂ | 役所の文書で納税申告の案内 |
場面➃ | 介護保険の支払い内容など |
場面➄ | 親父から田んぼ仕事を言いつけられた |
などなど。
会社から、役所から家の中なら「親父」から。
そんな場面があろうかと。
役所は昔は
「お上」
ですから、こちらは典型に思います。
そもそもの「語源」に近そうな印象。
「上意下達」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | 「上意下達」は一種の、規律のようなものと理解している。 |
例文➁ | 「上意下達」が崩れると、指示系統が、ばらばらになりそうな予感。 |
例文➂ | 家の中まで、「上意下達」はいくらなんでも、今時変だよな~~ |
例文➃ | 社長の方針は、「上意下達」で、よく伝わっているかな?知らない奴がいるが? |
例文➄ | 「上意下達」のみでは、社員の不満がたまりそうだな~ |
例文⑥ | 役所の文書は、「上意下達」感が、大分薄くなった印象を受ける。 |
などなど、作成してみましたが、身の回りの事に重点を置いてみました。
どんなことにも、良い部分とそうでない部分がありますから、何が何でもでは、軋轢が生まれそうなそんな
「上意下達」
の印象。
ほどほどに・・ですね。
「上意下達」を使った会話例!
以下の会話例で。
「上意下達」って知ってるか?
お父さん、何それ?
昔は家長制度だから、家で一番偉い、俺の事さ。要は俺のいう事は絶対なんだな。命令するんだよ。今日は田んぼ仕事だ!
今日は焼き肉食べに行くんだけど。今一番偉いのは私なんだけど・・・なんか文句ある?
そういわれそうです。
今や、攻守逆転で、親父は一番弱い!
子には勝てませんが、昔は
「上意下達」
で、上意は家の中で一番偉い人なんだ。
そして、江戸時代は
「上様」
ですね・・
「上意下達」の類義語と言い換えは「トップダウン」!
「上意下達」の類義語はいか。
トップダウン | 上からの指示で管理する |
有無を言わせない | いやおうなしに。むりやりに。 |
頭ごなしに | 初めから一方的に押さえつけるような態度 |
上命下服 | 上の命令に服従する |
言いなりになって | おいての指示のままに |
言い替え | トップダウン |
などなど。
いろんな類語が存在しますが、内容はどれも同じような、上からの指示に、従う内容が多いです。
言い替えとして、適当だな~~と思うのは
「トップダウン」
です。
全く同義語とは、さて?なのですが、いろんな場面では、言い換えとして機能すると思います。
「上意下達」の反対語は「下意上達」!
「上意下達」の反対語を考えてみたのですが、これは上で紹介しましたが
「下意上達」
になります。
上から下から、下から上になります。
これはわかりやすいですね。
ちなみに、意味は以下の解説。
下の人の気持ちが上の人に達すること。
(四字熟語を知る辞典)
会社組織の中では、具体的な行動がなくても、下位の方たちが、どのような気持ちか?
それを理解することは、「管理職」としては、必須かと。
この辺の理解の仕方が、優秀な方かそうでないかの、大きな岐路のような気もします。
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熟慮したうえでの断行を使う場面って、どんな時だ?
熟慮断行とは?意味と語源や由来の歴史は?使い方や例文と英語表現!
人生って、暗中模索のようなものですね。
暗中模索の意味や使い方や例文は?英語表現や試行錯誤とに違いは?
今でも、何歳になっても暗中模索に変わりはなさそうに感じます。
・・・・・・・・・・
上意下達を英語で表現するとどうなる?
上意下達を、英語で表現すると以下のようです。
上意下達:Command hierarchy
例文は以下。
The simplest way is the command hierarchy.
(一番簡単なのは上意下達方式だ)
もう一つやはり
「top-down」
です。
例文は以下。
At Japanese University sports competitions, there sill exists top-down ~~~
(日本の大学にはいまだに、上意下達が残っている~~~)
のような表現。
ちょっと、難しく感じました。
上意下達は私の場合人生で支障があった?感想とまとめ!
「上意下達」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 上の者の考えや命令を下の者に伝えること。 |
➁:語源と由来 | 律令制時の伝達方法やその後継承し江戸時代の「上意」などに由来。 |
➂:使う場面 | 上からの方針や指示を下に伝える場面 |
➃:使い方を例文で | 「上意下達」のみでは、社員の不満がたまりそうだな~ |
➄:類語 | トップダウン・有無を言わせない・頭ごなしに・など |
⑥:言い替え | トップダウン |
⑦:反対語 | 「下意上達」 |
⑧:英語表現 | The simplest way is the command hierarchy. |
意味のおさらいです。
上位の者や上層部の命令・意向を、下に伝えること。
(デジタル大辞泉)
と言う意味になります。
普通の企業や、社会では連絡の仕方として、普通に行われていること。
しかしながら、「上意」ですから、相手は立場が上の方ですね。
同じ立場なら、それは単なる
「連絡」
になろうかと思います。
私が感じてきた上意下達とはどんなものだ?良いお話かも!
会社では、上意下達は日常的なことかと。
しかしながら、この上意下達がうまくいっていれば良いのですが、そうではなくて途中で止まっていたり、最悪は無視したりされたのでは、組織としては成り立ちません。
現実問題、企業のトップや上司は、この辺を苦心するわけです。
言葉では、「はいわかりました」といっても、心の中まではわかるわけがありません。
えてして、言葉と裏腹に、適当に回答しておいて、やるふりをする、報告は適当にやっておけばいい。
そういう方は、かなり多かったです。
私もその類だったかもしれません。
しんどい命令なら、何とかやりすごそうと思うのは、これは人情。
なかなか、人のやる気を引き出す事は難しいことだと思います。
そこが、うまくいくかいかないかは、優秀なリーダーとしての腕の見せ所かと。
私はそう思います。
・・・・・・・・・
酔ったように、ただ夢のように生きて、そして消えていく人生なんて、いやだな!
酔生夢死とは?意味と使い方や例文と英語表現は?語源や由来のお話!
一蓮托生とは?
一蓮托生とは 意味は?使い方と例文や英語表現は?語源や由来のお話!
いい意味の一蓮托生ならですが、悪い意味ではちょっとね~~語源や由来は面白かったです。
・・・・・・・・・・・・
※記事の内容には正確さを期してるつもりですが、なにぶん私の主観もかなり入れてありますので、変なところがあっても容赦ください。
ヘッダーの写真は、私の愛機フジの一眼で撮影した、松島円通院の3月の風景です。
松島の四季と観光写真の案内!観光お勧め紹介!
こちらで、松島の特集をしています。
観光の参考になればと思って、作成した私のブログです。