板につくの意味と語源や由来は?使い方を短文の例文作成で!英語では?

唐桑半島巨釜半造の夏の風景写真

板につくとは?
意味は、経験を積んで、動作や態度が地位や職業などにしっくり合うことを、表現した言葉になります。
語源や由来のお話や、使い方を短文の例文の作成で検証!
類義語(類語)や反対語(対義語)や英語表現を単語や例文で、言葉の本質に迫ってみようと思います。
上司の貫禄や、料理人の腕や役者の演技などなど・・板につく対象は多岐にわたります!

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板につくとは?意味の本質を探る!

 

板につくのイメージ写真

「板につく」

読み方はそのまんま「いたにつく」です。
何が板につくんだ?
意味は以下のようです。

積み重ねの結果として立場や境遇が似合ってくる、または、ふさわしい技術が身に付くこと。
(実用日本語表現辞典)
1:役者が経験を積んで、演技が舞台によく調和する。
2:経験を積んで、動作や態度が地位・職業などにしっくり合う。
(goo辞書)

良く、役職が人を作るとも言いますが、私はなんとなくそれをイメージしてしまいました。
「お~~部長、君もだいぶ部長職が、板についてきたな!」(専務より)
って感じかな。

他には、初めてのお子さんで母親として板についてきたとか、着こなしがプロらしくなったことを例えて・・そんな場面も。

 

板につくは隠れた誉め言葉!裏の意味を感じる!

 

「板につく」

は、その人に対する「誉め言葉」です。
したがって、褒められる方の気分からしたら、相手は自分よりも格上でないといけません。
次の語源のところで紹介しますが、元は歌舞伎界の言葉。

観客が、演者の芸が上達したことに、役者をほめる観客目線での言葉です。
ここで注目は

「演じる芸の表現力が上がってきた」=以前よりは・・

ですね。
以前は下手だったって、目上の方や師匠や長老の方には言えませんね。
これは失礼です。
なので・・隠れた意味というのは

「最低でも同格以上の方に使う!」

ですね。
上の部長職をほめる言葉で、大学の同期の誇り・・許されるのはここまで位かな~~って、私個人的には思います。
同級生は、許されますから(そうでない方もいるかもしれませんのでお気を付けくださいね)

 

板につくの語源や由来のお話!

 

板につくのイメージ写真

「板につく」

という言葉の語源は、「歌舞伎界」に語源と由来があるようですね。
言葉の意味が、それぞれにあるようです。

  • 板:板張りの舞台
    つく:見事に合う:調和する

という意味があります。

熟練した役者の芸は、舞台の板にしっかりと足が付き、演じ切ります。
ここから、「板につく」という言葉が、生まれたようです。

褒める相手は、演じる「役者:芸人」です。
その役者を褒める人間は、それを見て評価する「観客」です。
要素は三つですね・

1:舞台(板)
2:役者(演者)
3:観客

です。
先の例なら

舞台:ステージは部長職
役者:部長本人
観客:褒めた人間(専務)

ですが・・これでいいかな??多分。
この流れを認識して、理解していれば使いやすいかもしれません。

 

板につくはいつ頃から使われてる言葉だ?

 

「歌舞伎」

が定着したのは「江戸時代」かと。
したがって、そのころからだと思います。

経験を積んだ、歌舞伎界の演者(屋号はたくさんありますが・・)が舞う芸は、その舞台(板)にしっかりと調和し、観客をその芸に魅了されます。
まさに

「板についた芸」

これが、現在では職業や、立場や掘り下げれば、主婦業だとか‥いろんなところで、使われるようになったんだな。

「板付き」
という、舞台用語があるそうですが、こちらとは全く違うそうなので、言葉は似ていますが、注意が必要かと思います。
意味は全く違うようですね。

ついでなので歌舞伎についても!

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歌舞伎とは?誰が始めた?いつの時代から始まったかの考察!

 

歌舞伎は以下のようです。

歌舞伎(かぶき)は、日本固有の演劇で、伝統芸能のひとつ。重要無形文化財(1965年4月20日指定)
歌舞伎の元祖は、「お国」という女性が創始した「かぶき踊」であると言われている。「かふきをとり」という名称が初めて記録に現れるのは『慶長日件録』、慶長8年(1603年)5月6日の女院御所での芸能を記録したものである。
(wikipediaより)

「出雲阿国」
は、よくテレビで時代物に出てきます。
番組によっては、キーポイントとなる設定も多いように感じます。

1600年~ここからの発祥と思えば、いいのかな~~それが江戸時代にかけて、成熟していったというのが、ストーリーに感じます。
しかしながら・・素晴らしい文化ですね。

 

板につくを使う場面や使い方を短文の例文作成で検証!

 

板につくのイメージ写真

「板につく」

を使う場面は、その人の所作や、風格や仕事ぶりや振る舞いなどが、その立場にあったように自然にふるまえる、そんな思いを表現する、褒め言葉ですから、そのようなことを相手に感じた時ですね。

その場面を次に作成する、短文の例文からくみ取っていただけると、うれしいです。

 

板につくを使った例文を作成してみた!

 

以下のように作成してみました。

1:うちの娘も母親になって、最近その姿も板についてきた気がする。
2:大阪から転勤のA君、最近はズーズー弁も話すほど、この辺の話し方も板についてきた気がする。
3:同期が先に部長になった。私はその部下で課長だが、最初その関係がギクシャクしていたが、最近はそれも板についてきたような感じがする。
4:ムコ殿の農作業の手伝いも、最近は板についてきたようで、次に何をするか理解することができるようになってきた。
5:私の仕事、なかなかスイスイ進まず、てか、この仕事は私には板に着く事は難しいかもしれない。

などなど作ってみました。
私目線から見た、板についたことを感じて、表現してみました。
ほとんど私のことです。
婿殿は都会育ち。
なかなか農作業は、最初何をやったらいいかわからずでしたが、最近は次は何をやるんですね、と聞くようになりましたね。
これは進歩です。
働く姿もなかなか様になってきました。
5番は、なかなか仕事に慣れられない姿を、私の仕事にかけて表現してみましたが、そう思う方は結構いるのではないでしょうか?

今更感はありますが。

皆さんは板につくを感じる時はありますか?

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板につくの類義語にはどんな言葉が?

 

「板につく」

の類義語には以下のような言葉がある様です。

  • 1:様になる
    2:こなれている
    3:熟達している
    4:堂にいる
    5:熟練している

などなど、他にもたくさん同じような、類語(言い換え)があるようです。
「板につく」
は、もともとの意味から察するに、対象の物事に対して、習熟していること、熟練していること、様になっていること、堂に入るはやはり、類義語になると思います。

しかしながら、まったくの表現としての言い換えになるかというと、やはり
「板につく」
には、かなわないと思います。
すべてを網羅した、すばらしい言葉だと思います。

 

板につくの対義語(反対語)にはどんな言葉が?

 

板につくのイメージ写真

「板につく」
の反対語ですが、はっきりしたものはなさそうなので、私が勝手に推測してみました。
「板につく」
は、熟練するや習熟する、堂にいるという類語のような、内容を言いますから、その反対なら以下のような言葉が考えられると思います。

  • 1:慣れられない
    2:覚えが悪い
    3:いつまだ経っても下手
    4:板につかない

などなど・・
「板につかない」
が1番だと思うのですが、あんましその通りではね〜と思い、他の言葉も追加してみました。

これでどうかな?

・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・

 

板につくを英語で表現!単語や例文を検証!

 

いつものように検索で

板につく:Stick to the board

ですね~~検索では。
「board」
が出てきたので、やっぱし違うかな・・などと。
他の英訳は?

1:get really good at~
2:become natural to~

という表現が、主になるようですね。
例文は以下のようです。

He seems to have got used to driving a car.
(彼の運転も板についてきたな)

The use of polite language has become natural to her.
(敬語の使い方が板についてきた)

He came to look quite comfortable in a business suit.
(スーツ姿もだいぶ板についてきたな!)

(goo辞書)

これは、例文の方がなんとなく覚えやすそうに感じます。

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板についたことって何かあるかな?感想とまとめ!

 

板につくのイメージ写真

「板につく」

の意味や、語源や由来など、使い方の注意点などを、紹介してきました。
また、自分で感じたことを、短文の例文にしたり、理解度を深める考察もしたり・・ことわざの意味に迫ろうと、してみましたが私自身は、なんとなくですが意味を、理解した気分になってます。
意味のおさらいです。

積み重ねの結果として立場や境遇が似合ってくる、または、ふさわしい技術が身に付くこと。
(実用日本語表現辞典)

になります。
表現は違えど、同じような内容の解釈が、各・・他の辞書でもなされているようですね。

使い方ですが、基本的に

「目上の方」

には、使えない言葉ですので、注意が必要かと・・
なんでも言い合える仲なら、その限りではないかもしれませんが、基本遠慮した方が無難な気がします。

 

私が個人的に板についたことって何かあるかな?

 

さて・・何かあるでしょうか?
仕事が板についても、転職してますから、生涯を通して板についてることにはなりませんね。

短期的なことならありそうですが、あんまし自慢にもなりません。

で・・あった~~~のが一つ。

「家主の風格」

だな・・
親父から、一家の切り盛りを任せられたのが33,4歳のころ。
それから30年だな。

さすがに、今じゃ~~家主の風格はあるだろ?
30年もやってりゃ~~板についた家主・・なんてね‥
ただ、家人は、これは誰も認めないかも・・

打たれっぱなしだからな~~

*余談でした。

・・・・・・・・・・・
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結局、回り道の方が、確実だった・・そういうお話って結構あるもんだな~~って思います。

・・・・・・・

**多分に自分の主観を入れて書いてますので、???な部分があっても容赦ください。
ヘッダーの写真は、私の愛機のx-s10で撮影の、唐桑半島の巨釜半造の夏の写真です。

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