縁の下の力持ちとは?意味と特徴はどんな人?英語表現と使い方と例文!
「縁の下の力持ち」とは? 意味は、陰で支えるまたは、努力をすること。・縁の下の語源と由来は聖徳太子 ・使い方を例文と会話例で。 ・類語と言い換えや反対語と英語表現! |
縁の下の力持ちが聖徳太子につながるとは・・・・!
Contents
縁の下の力持ちとは?意味の奥深さと読み方!
「縁の下の力持ち」
読み方は「えんのしたのちからもち」。
意味は以下の解説。
➀:人には見えないところで力をつくし、苦労すること(人)のたとえ。
➁:脚光を浴びていないが、陰で重要な役割を果たす者のたとえ。
(ことわざを知る辞典)
縁の下というのは、目立たない所。
なので、人知れず努力を重ね、支える人のことをいいます。
多くの成功者の方には、「縁の下の力持ち」にあたる方が、ほぼいらっしゃるような、そんな印象を私は受けます。
が、大事なのは、その人にとって縁の下の力持ちになる、支えるための目的というのは、必ずあるはず。
それは、その人の価値観によるのでしょうね~~
対象が人であったり、企業であったり、有形無形のものに、存在すると思います。
縁の下の力持ちといわれる方の特徴は?
「縁の下の力持ち」
の方の特徴を考えてみました。
➀ | 支えたい人がいる |
➁ | 人知れず達成感を得る |
➂ | 表に出るよりは裏方が好き |
➃ | 根回しや配慮に長けている(視野が広い) |
➄ | 評価を期待しない(損得抜き) |
こんな特徴があるかと。
支える対象は、立場の違いはあれど、また人であったり企業であったりと、様々かと思います。
例えば、上司を支える部下の存在や、親子の関係や、友人関係には、自分を支えてくれる方っているよな~~と。
陰に陽に、そういう方がいて、自分が成り立ってるのかな?
そんな気分になりました。
縁の下の力持ちの語源と由来のお寺の話!
「聖徳太子」
が、この言葉に由来しています。、
聖徳太子建立の「七大寺」の一つに
「四天王寺」
があるのですが、場所は大阪。
ご本尊は「救世観音菩薩」(くせかんのんぼさつ)です。
ここに、語源のゆかりがあります。
聖徳太子建立の「七大寺」を建立しましたが、それも含めて。
聖徳太子建立の七大寺の名称は?
以下のような説明です。
聖徳太子建立七大寺(しょうとくたいしこんりゅうしちだいじ)または、聖徳太子建立七寺(しょうとくたいしこんりゅうななでら)は、聖徳太子建立の伝承のある七つの寺の総称。
法隆寺(斑鳩寺)
広隆寺(蜂丘寺)
法起寺(池後寺、尼寺)
四天王寺
中宮寺(尼寺)
橘寺(聖徳太子生誕地)
葛木寺(尼寺)
(wikipediaより引用)
すごいですね。
今に引き継ぐ、名跡ですね。
さすが、素晴らしい遺産を残してくれたと思います。
縁の下の力持ちと四天王寺の関係は?
実は、この四天王寺の経供養が行われる「陰暦二月二十二日に大坂の天王寺で、聖徳太子聖霊会」が行われるのですが、奉納された舞
「椽の下の舞」
が語源になっているようです。
ちょっと変なのですが、縁の下の縁が「椽」となっています。
これは「縁」ではないんだな。
漢字一文字ですが、なかなか難しいです。
実は
椽=垂木(たるき)
を意味します。
縁側の縁ではないんです。
縁の下というと、皆さん床下に思うかもしれませんが、実はこの場合の「椽」は垂木を指した意味になります。
垂木というのは、屋根板を支える軒に通す角材のこと。
つまり、言わんとするところは「椽」ですから、押して知るべしですね。
「椽」は軒下や軒先を表した漢字です。
いつから「椽」が「縁」に変わったんでしょうか?
そして「舞」が力持ちになったんだな。
が・・この舞は、舞台の「椽」の下で舞
い、決して人前には出ないんだそうな。
もっとも、この舞が世に出たのは昭和40年代です。
それまでは、全くの非公開!
誰が見るでもないけれども、舞を精いっぱい舞うために、人知れず努力を重ねてきたわけです。
その努力の舞が、力持ちになったんだな。(これが由来です)
縁の下の力持ちの使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・縁の下の力持ちを使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・縁の下の力持ちを用いた会話例。
を解説します。
縁の下の力持ちを使う場面は?
「縁の下の力持ち」
この言葉を使う場面は、自分が対象なら、私を支えてくれる人。
仕事なら、優秀な部下など。
友人なら信頼できるパートナーなどなど。
具体的な例を以下に考えてみました。
場面➀ | 支えてくれる家族や友人 |
場面➁ | 上司を支える部下の存在 |
場面➂ | 社長を支えるナンバー2 |
場面➃ | 派手なステージを支える裏方 |
場面➄ | 撮影現場の機材担当・などなど |
自分にとって考える場合は、今あるのは誰のおかげか?
いつも陰で支えてくれる存在。
それを考えると、人間って、一人で生きているわけではないな~~と。
「縁の下の力持ち」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | 今私がここにあるのは、妻が陰で支えてくれたからこそ。縁の下の力持ちとはこのことだな。 |
例文➁ | 私が勝手気ままにできるのは、老いた母親の支えがあればこそ。これを縁の下の力持ちと言わないで何と言うだろうか? |
例文➂ | 家の生活を支えたのは私の父と母。私にとっては今の生活の基盤を作ってくれた、まさに縁の下の力持ちだった。 |
例文➃ | 会社の繁栄を願い、陰に陽に縁の下の力持ちを心がけたが、私は心が折れてしまった。 |
例文➄ | 誰でも、自分を支えてくれる縁の下の力持ちの存在が、必ずいるはず。その存在を大事にしないと、必ず報いが来ると思う。 |
例文⑥ | Aさんが設備を管理してくれてるおかげで、仕事は順調。まさに縁の下の力持ちだ。 |
などなど。
少し長文ですが、こんな感じの内容が
「縁の下の力持ち」
になろうかと思います。
思えば、「縁の下の力持ち」の存在って、誰にも出もいるはず。
人間、一人で生きているわけではないですから。
支えてくれる方・・陰に陽に・・大事にしましょうね。
「縁の下の力持ち」を使った会話例!
以下の会話例で。
縁の下の力持ちって、目立たないところで支える努力をしてるんだな~。
そうね。うちならだれのこと?
そりゃ~~おふくろだろ。目立たないけど、畑で野菜作ったり、孫と遊んでくれたり。
おかげで、私たちも好き勝手な時間が持てるし、新鮮な野菜もご馳走になれるしね。
どこの家庭でも、家族を支える方がいるかも。
お互いのパートナーであっても、また存在自体が、縁の下の力持ちになってる「子供」の存在など。
企業なら、表舞台には出ない「黒子」のような存在。
しかし、無くてはならない存在の方。
いるよな~~と。
縁の下の力持ちの類語(類義語)と言い換えは「裏方」で!
「縁の下の力持ち」
の類義語(類語)は以下。
内助の功 | 夫の外部での働きを支える妻の功績(山之内一豊の妻が有名) |
名脇役 | 主役を引き立てながらも、主役以上の存在感さえ感じさせる脇役。 |
裏方 | 舞台の引幕を境として、それよりも奥(裏)で働く演技関係者 |
黒衣 | 表に出ないで物事を処理する人。陰で支える人。 |
引き立て役 | そばにいる人のよさが際立つようにする人。 |
言い替え | 裏方 |
などなど・・裏方に徹する方です。
陰に隠れた存在で、しかしながら組織やその人のために、懸命に裏方で支えてくれる、さらにはそのための努力を惜しまない方。
そういう、縁の下の力持ちは、とても頼りになる人です。
言い替えは、そのまんま
「裏方」
で。
中には汚れ役を、引き受ける裏方の方もいるかもしれませんね。
それも、れっきしとした「縁の下の力持ち」かと思います。
縁の下の力持ちの反対語は「主役」!
「縁の下の力持ち」
の反対語(対義語)を考えてみました。
「裏方」
ですから、その反対なら、その裏方に肩に支えられている方ですね~~
「主役」
なのでは?
私はそう思いました。
なので反対語は「主役」にしておきます。
勿論、「縁の下の力持ち」の方は、その主役を持ち上げるために、見えないところで努力しているわけなので、主役にスポットが当たるは「本望」なわけです。
縁の下の適職と裏方であることの強みとは?
「縁の下の力持ち」であるが故の
➀:強味
➁:適職
について考えてみます。
縁の下の力持ちであるが故の強みとは?
「縁の下の力持ち」
を発揮するには、その分野に精通していないと、その能力は発揮できません。
縁の下ですから、主役に躍り出ることはないのですが、ほぼ知っているのですが、自己PRは苦手。
でも、その分野のエキスパートですから、任せて安心、失敗せずにこなしていく、周囲からは一目置かれる存在。
やはり強みは
「信頼」
だと思います。
こういう方がいる部署は、底堅い実力を発揮するかと。
また、社内からも信頼を得ることはもちろん。
でも、もし転職を考えるなら、どう自己PRするかは検討しないといけないかと。
何せ「主役」ではないですから。
縁の下の力持ちの適職は?
「縁の下の力持ち」
の方の適職は、やはり「サポート」を主にする業種がいいかと。
上で書いたような、強みがありますから。
「力持ち」
と言うくらいに、その業種に精通していますから
- ➀:コンサルタント
➁:サポート業務
➂:バックオフィス系
の仕事が、適職と言えるかと。
主役でない仕事で、存在意義を見出すには、こういう業務が適職かと。
「裏方」
系の人間ですから、積極的な売り込みや、行動が必要な職種は不向きと言えるかと思います。
皆さんは、如何ですか?
・・・・・・・・・・
五臓六腑というと、内蔵のことですよね‥そこに染みわたるとは?
五臓六腑の六腑とは?意味や由来と使い方と染み渡る例文や英語表現!
臥薪嘗胆は、もともとは復讐心の表現です。
臥薪嘗胆の使い方や例文は?意味と由来(話)や読み方と英文表現!
しかし、最近は努力・・などにも使われる表現のように思います。
語源の由来や、歴史のお話がとても面白いですね。
・・・・・・・
縁の下の力持ちを英語で表現するとどうなる?
試しに、検索してみました。
縁の下の力持ち:Powerful under the edge
こういう検索結果ですが、これでいいのかな?
ちょっと判断できず。
ほかの英訳は?
1:unsung hero
2:person who does a thankless task
と出てきます。
こちらの方が、なんか具体的に感じます。
特に2番は、そのまんまに感じるのですが・・
しかし、1番は短くてとても感じいいように思います。
He is an unsung hero.
(彼は縁の下の力持ちだ)
この使い方もいいですね。
これ簡単に感じます。
私は縁の下の力持ちだった?感想とまとめ!
「縁の下の力持ち」
の、本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 陰で支えるまたは、努力をすること。 |
➁:語源と由来 | 四天王寺の経供養の「椽の下の舞」 |
➂:使う場面 | 裏方に徹する場面を感じるとき |
➃:使い方を例文で | 会社の繁栄を願い、陰に陽に縁の下の力持ちを心がけたが、私は心が折れてしまった。 |
➄:類語 | 内助の功・名脇役・裏方・など |
⑥:言い替え | 裏方 |
⑦:反対語 | 主役 |
⑧:英語表現 | He is an unsung hero. |
意味のおさらいです。
「目立たないところで、他人のために、支えるために努力をし、苦労すること、またその人のこと」
こんな意味になります。
おそらくですが、この言葉は成功者のための言葉だったのではないでしょうか?
しかし掘り下げれば、何もそういう使い方ではなく、個人に対しても普通に使えると私は思います。
もちろん自分に対しても。
私は縁の下の力持ちだった?
さて?
どうでしょうか?
これを書いていて思ったのですが、誰でも誰かのために働いて、気を使って、良かれと思い、どうにかしてやろう!
こう思うのは自然なのでは?
仕事って、自分のためにやること?
チームなら、そのチームの一員で他の方のためにも、何かをやっていること。
これは自然なのでは?
毎日生活していること自体が、自分のためかもしれませんが、実は他の方にも気を使って、実は知らないうちに裏方に徹している。
そんなようにも感じました。
自分が仕事を全うして、その責任を果たすことは、果たして
「縁の下の力持ち」
になってるかと思うと、どうもね~~
だって、それは私の仕事ですから。
部下に感謝することもあっても、それは部下にしてみれはそれは仕事の範疇!
勿論、出来る出来ないの個人差はありますが。
この言葉自体が、もし注目される場面なら、どうもよほど不満足な仕事しかできないのかもな~~とも。
わが社の例を、考えてみたりしました。
家族や友人はまた別の事ですが!
・・・・・・・・・・・・・
合縁奇縁とは?
人生なんてそういうものかもしれませんね。
合縁奇縁とは?使い方を人生の例文で!意味や由来と英語訳での表現!
罵詈雑言・・意味は?
罵詈雑言とは?読みや意味や由来は?使い方の場面と例文や英語表現!
使い方や例文を、私の例で作成してみました。
*多分私の主観を入れて書いてますので、多少???な部分があってもご容赦ください。
ヘッダーの写真は、一昨年私が撮影した松島瑞巌寺の参道の門の写真です。