「栄枯盛衰」徹底解説:意味・語源・例文・英語訳で理解その奥深さ
「栄枯盛衰とは?」 意味は、栄えたり衰えたりすること。
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栄えれば衰えるは世の中の循環サイクルかも!
Contents
「栄枯盛衰とは?」意味と読み方の深掘り解説
「栄枯盛衰」
とは?
読み方は「えいこせいすい」です。
意味は以下の解説。
栄えたり衰えたりすること。隆盛と衰退が交互にめまぐるしく訪れるさまを表す。
(四字熟語を知る辞典)
「栄枯盛衰」―人生の無常を示す
「栄枯盛衰」
とは、
「物事や人々の運命が栄えたり衰えたりすることを指す四字熟語」
です。
具体的には、
- ①:「栄」:繁栄、
②:「枯」:衰退
③:「盛」:盛ん
④:「衰」:衰える
という意味を持つ四つの字から成り立っています。
これらは、物事の周期的な変動や、人生の有為転変、または無常を表しています。
人間社会における成功と挫折、隆盛と衰退という事象を一般化した表現で、時の流れと共に変化する運命を指しています。
生きていると人生は、うまくいく時とそうでないとき、成功して隆盛を極めると、ある日を境に落ち目に。
周囲を見ていると、やはりその繰り返しは感じます。
「栄枯盛衰」の語源と由来―自然のリズムと人生
「栄枯盛衰」の
- ①:語源と由来と考え方
②:盛者必衰との県連について解説
「栄枯盛衰」の語源と由来:考え方を解説
「栄枯盛衰」
は、古代中国の詩文や散文に見られる四字熟語です。
具体的な由来や語源を特定するのは難しいですが、各文字の意味は
- ①:「栄える」
②:「衰える」
③:「盛んになる」
④:「衰える」
で、合わせて
「盛んになった後には衰え、衰えた後にはまた盛んになる」
という自然や社会の変遷を表しています。
この言葉は、古代中国の文化的背景における道教や仏教の影響を受けた思想、特に「有為転変」や「無常」の考え方が反映されています。
こうした宇宙観は、古代中国から日本にも伝わり、私たちの日常語彙にも広く取り入れられるようになりました。
「盛者必衰」の語源と由来:考え方を解説
「盛者必衰」
は、四字熟語のひとつで、「栄えている者(盛者)は必ず衰える」という意味が込められています。
このことから、物事の無常性や一時的な成功が永遠に続くわけではないという事実を認識すべきである、という教訓を示しています。
「盛者必衰」
は中国の古代の成語で、その具体的な出典については一般的に特定されていません。
それは多くの成語と同様に、古代中国の広範な文学や歴史の中で自然発生的に形成され、使われるようになった表現で、特定の書物や文献で初めて使用されたという記録は残っていないためです。
しかしながら、その思想は道教や仏教、さらには古代の儒教の教えに深く根ざしています。
たとえば、道教の基本的な教義の一つである「道」は、万物は生長と衰退、つまり「盛者必衰」のサイクルを繰り返すと説いています。
また、「老子」や「荘子」などの古代の道教のテキストでも、このような自然の流れや変化を描写する表現が見られます。
そのため、「盛者必衰」の考え方はこれらの文献にその起源を見出すことができるかもしれません。
奥が深いですね~~
日本では「平家物語」の次の一説。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」
これは超有名です。
「栄枯盛衰」の使い方:ビジネスとプライベート使う場面の例
「栄枯盛衰」
を使う場面は
「成功と失敗、繁栄と衰退が交互に訪れる自然な流れや、それを経験したとき、または人や組織の歴史を語るときなど」
以下に
- ①:ビジネスシーン
②:プライベートシーン
の二つの場面を解説します。
「ビジネスシーン」での「栄枯盛衰」を使う場面
ビジネスシーンでの使用場面:
場面➀ | 今の栄枯盛衰は、市場の動向によるものだ |
場面➁ | この企業は栄枯盛衰を経験し、その度に成長してきた |
場面➂ | 栄枯盛衰はビジネスの世界でも常である |
場面➃ | 私たちはこの栄枯盛衰を乗り越えなければならない |
場面➄ | 会社の栄枯盛衰を見てきた人々は、新たな気概を抱いている |
こういう場面、企業が違えば必ずあるもの。
現実にそこに立ち会ってきた人間にとっては
「感慨深い」
モノがあります。
「プライベートシーン」での「栄枯盛衰」を使う場面
プライベートでの使用場面:
場面➀ | 彼の栄枯盛衰を見て、人生を学んだ |
場面➁ | 栄枯盛衰は避けられない人生の一部だ |
場面➂ | 栄枯盛衰を経験し、より強くなった |
場面➃ | 彼の栄枯盛衰は、他人の手本になる |
場面⑤ | 私たちは友情を育んできた栄枯盛衰を共有している |
例文ぽいですが、場面の共有にはなろうかと。
場面を考えていたら
「語句」
の意味も深く理解できそうな予感。
「栄枯盛衰」の使い方に注意!失敗しない表現のコツ
以下の点は注意したほうが無難。
①:相手が現在困難な状況
にあるときには、その状況が一時的であることを示す意図で使用しますが、相手がそれを軽視されていると感じる可能性があるため、配慮が必要です。
②:他人の失敗や衰退を指して使用
するときは、見下していると誤解される可能性があるので、その点を注意しながら使用しましょう。
③:意味が重いので、日常的な軽い話題に使うのは適切でないことがあります。
④:歴史的な背景や深い哲学的含意がある言葉
なので、その意義を理解して使うことが重要です。
⑤:自分自身が経験していない状況
を語る際に使用すると、空論であると感じられる可能性があるので注意が必要です。
なかなか渋い注意点があります。
「栄枯盛衰」言葉の活用法:ビジネスとプライベート例文
「栄枯盛衰」
を使用した例文を
- ①:ビジネスのシーンを想定
②:プライベートを想定
して以下に作成してみます。
ビジネスでの「栄枯盛衰」:例文
ビジネスシーン:
例文➀ | 当社の栄枯盛衰は市場の動向に左右されます。 |
例文➁ | このプロジェクトの成功は、我々の栄枯盛衰を左右するだろう。 |
例文➂ | 新製品の失敗は一時的なもの、企業の栄枯盛衰は絶えず変動する。 |
例文➃ | 我々は過去の栄枯盛衰を学んで、将来の成長につなげるべきだ。 |
例文➄ | 栄枯盛衰は当然、重要なのはいかに回復するかだ。 |
うまくいく時もあればそうでないときも。
極めれば下るは当然ですね。
日常生活での「栄枯盛衰」:例文
プライベートシーン:
例文➀ | 人生の栄枯盛衰は、時に教訓を与えてくれます。 |
例文➁ | 私の趣味は栄枯盛衰を辿る歴史小説を読むことです。 |
例文➂ | 彼の人生はまさに栄枯盛衰を体現しています。 |
例文④ | 栄枯盛衰を経験することで、人は成熟すると思います。 |
例文➄ | 私たちの友情は、各々の栄枯盛衰を乗り越えてきました。 |
こちらもこんなことがありました。
もしかしたらどなたでも
「経験」
のあることではないかな~~と思います。
“栄枯盛衰”を会話で活用する5ステップ
以下の会話例で。
あなたの会社、最近調子がいいみたいだね。
うん、今は順調だけど、ビジネスは栄枯盛衰。過信は禁物さ。
その通りだね。何事も謙虚さが大切だ。
過去の成功に固執せず、常に新しい挑戦を続けることが重要だよ。
同感だよ。それこそが、栄枯盛衰を乗り越える秘訣だね。。
「栄枯盛衰」
を理解してる方は、やはりどこか違います。
失敗も最小限かと。
「栄枯盛衰」の類語(類義語)5選:四字熟語で表現
以下の表で。
盛者必衰 | 全盛期を極めると衰退する |
盛衰興亡 | 栄えたり衰えたりすること |
一栄一落 | 人の世の、一度栄えたかと思うと、すぐ衰えること。 |
山紫水明 | 景色の変化・変遷を表す |
栄枯浮沈 | 栄えたり衰えたりすること |
意外と類語での「四字熟語」って多いんだな~という印象。
言葉のジャンルのせいかもしれないな~~と感じた次第。
“栄枯盛衰”を言い換える – “盛者必衰”
「栄枯盛衰」
の言い替えとしては
「盛者必衰」
を上げておきます。
「栄枯盛衰」
の言い替えとしては適当で一番合致していると感じます。
意味は以下の解説。
無常なこの世では、栄花を極めている者も必ず衰えるときがあるということ。しょうじゃひっすい。
(デジタル大辞泉)
平家物語の
「おごれる平氏も久しからず・」
を思い出します。
「栄枯盛衰」の反対語(対義語)は「永遠不滅」:意味も解説
「栄枯盛衰」の反対語を上げるなら、全く反対の印象である
「永遠不滅」
を上げておきます。
理由はその意味にあります。
「栄枯盛衰」は物事の盛衰、つまり変動や変化を表しています。
これに対して
「永遠不滅」
は変わらず、絶えず存在し続けること、つまり安定を意味しています。
正式な意味は以下の解説
「永遠不滅」
ほろびないこと。永久になくならないこと。
(デジタル大辞泉より)
永遠の亡くならないで存在し続けます。
「我が巨人軍は・・・」
う~~ン・・最近はこの言葉はむなしいなあ~~
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「栄枯盛衰」の英語表現とその用法
「栄枯盛衰」を表す単語と例文と英語表現です。
「栄枯盛衰」を表現する英単語は
- ①:up and down
②:rise and fall
があります。
作成した例文は以下。
①:”The up and down of the market can be unpredictable.”
(市場の栄枯盛衰は予測不可能なことがある。)
②:”We have seen the rise and fall of many empires throughout history.”
(我々は歴史を通じて多くの帝国の栄枯盛衰を見てきた。)
③:”The company has been through many ups and downs over the years.”
(その企業は年月を経て多くの栄枯盛衰を経験してきた。)
④:”His life was full of rise and fall.”
(彼の人生は栄枯盛衰が絶えなかった。)
⑤:”The rise and fall of technology companies is a common story in Silicon Valley.”
(テクノロジー企業の栄枯盛衰はシリコンバレーではよくある話だ。)
テーマによって表現はまた違ったものに。
適宜変えていきましょう。
「栄枯盛衰」を深掘り!人生を感じる五つの熟語とその解釈
「栄枯盛衰」
の関連語で人生を感じる熟語を
「四字熟語」
で。
①:「風花雪月」:
元々は自然の美を詠んだ詩文の意味だが、一過性の華やかさや無常を象徴する言葉として使われる。一時的に栄える様、つまり栄枯盛衰の栄える瞬間を指す。
②:「花鳥風月」:
自然の美を詠んだ詩文の意味だが、比喩的には人生の移ろいや美しさを指す。栄枯盛衰を詠んだ詩文に使われることがある。
③:「転々自士」:
絶えず変化する、不安定な状態を指す。栄枯盛衰の過程を表す表現として使われることがある。
④:「国泰民安」:
国が安定し、人々が安心して暮らせる状態を指す。栄枯盛衰の中で、特に栄盛期を象徴します。
⑤:「五里霧中」:
物事が混乱し、方向性が見えない状態を指す。栄枯盛衰の過程で、衰退期の混乱を象徴します。
「栄枯盛衰」
や「盛者必衰」に関連する、人生を感じる
「四字熟語」
を上げてみました。
感じるものがあるな~~~と。
「蚊帳の外とは?」:本記事の内容一覧表
以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 栄えたり衰えたりすること |
➁:語源と由来 | 平家物語が最初の出現説・諸説あるようです。 |
➂:使う場面 | 自分が話題や状況の中心から外されている場面 |
➃:使い方を例文で | 我々は過去の栄枯盛衰を学んで、将来の成長につなげるべきだ。 |
➄:類語 | 盛者必衰・盛衰興亡・一栄一落・栄枯浮沈・他 |
⑥:言い替え | 盛者必衰 |
⑦:反対語 | 「永遠不滅」・など |
⑧:英語例文 | The up and down of the market can be unpredictable. |
「栄枯盛衰」
良い時の栄華が永遠に続いた試しはありません。
これは歴史が証明している事実。
自分の人生に置き換えてみると、事の大きさの基準を変えてみればそれは
「実感」
できると思います。
「栄枯盛衰」
と「盛者必衰」は肝に銘じておこうと自分自身は感じています。
「栄枯盛衰」の良いお話:まとめ
「蚊帳の外」
の良いお話。
私のお話です。
人間は思うに
「栄枯盛衰」
を繰り返して成熟していくのだと思います。
人生は山あり谷あり・・ですから。
その豊富な経験がより良い人生を過ごしていくための条件なのでは?
しかし、中にはこの
- ①:山
②:谷
に飲み込まれてしまう方もいるようですね~~
立ち上がれない?
その人それぞれに事情があり、環境も違います。
出来れば歯を食いしばって
「栄枯盛衰」
は経験として人生の糧にしていきましょう。
やり直しは何度でもできますから!
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*ヘッダーの写真はわたしが撮影した松島円通院の写真です。