比翼連理の意味と使い方と例文!由来は楊貴妃に!類語や英語表現!
比翼連理とは? 意味は、男女の仲がむつまじいことのたとえで、深い契りなどを意味します。
|
楊貴妃は中国四大美人の一人ですね!
Contents
比翼連理とは?読み方と意味を詳しく解説!
「比翼連理」
四字熟語で、読み方は「ひよくれんり」です。
意味は以下の解説。
(「ひよく」は「ひよく(比翼)の鳥」の、「れんり」は「れんり(連理)の枝」の略) 男女の仲がむつまじいことのたとえ。男女の深いちぎり。
(日本国語大辞典)
中国の伝説上の鳥と木の称。比翼という鳥は雌雄それぞれ一目一翼のため、つねに並んで一体となって飛ぶといわれ、連理の木は2本の木でありながら、枝が連なって1本となり、木目(もくめ)も相通じているとされ、ともに男女の契りの深さに例えられる。
(日本大百科全書)
相思相愛で、男女の間、例えば恋人や、夫婦で仲がよくて、いつも一緒で、夫婦なら最後まで一緒に。
と、こんなところでしょうか。
熱き男女の思いを、表現した四字熟語。
が‥語源はとても悲しい物語。
比翼連理の語源は長恨歌に由来!詩の原文も!
「比翼連理」
の語源は、「白居易(はくきょい)」(白楽天)が書いた詩
「長恨歌(ちょうごんか)」
が、出典で由来になります。
白居易とはいつの時代の人でどんな方?
「白居易(はくきょい)」
とはこんな方です。
白 居易(はく きょい、大暦7年1月20日(772年2月28日) – 会昌6年8月14日(846年9月8日))は、唐代中期の漢詩人。
(wikipediaより)
字は「楽天」といいます。
長恨歌の内容と原文!
「長恨歌(ちょうごんか)」
の「比翼連理」の原文と訳は以下。
在天願作比翼鳥
在地願為連理枝
「天にあって空飛ぶ鳥と生まれかわるなら、比翼の鳥となろう。もしまた、地に生えて木となるなら、連理の枝となって、生々死々に決して離れまい」
この詩は「長恨歌(ちょうごんか)」の第117~118連にあります。
では、「白 居易」のこの部分は、誰をイメージしたのか?
これが問題。
唐の6代皇帝玄宗と楊貴妃の悲恋!
楊貴妃は中国でも、歴史上の絶世の美女と評判の方。
当時の唐の「6代皇帝玄宗」との悲恋を詠んだ詩です。
楊貴妃は世界三大美人と称され、中国では歴史上の、四大美人の一人とされています。
玄宗皇帝が、寵愛しすぎたために安史の乱を、引き起こしたとも言われています。
これは驚いたのですが、この「楊貴妃」という方は、元はこの「玄宗皇帝」の、子供、寿王李瑁(第十八子)の嫁さんでした。
それを、父親が自分の妃にしたわけです。(この間、紆余曲折がありましたが)
「安史の乱」
という戦に巻き込まれ、非業の死を遂げました。
(wikipediaより)
生前、皇帝玄宗の寵愛を一身に受け、とても仲が良かったと。
なので、「白居易」が長恨歌の中で
「比翼連理」
という言葉で、忍んだのだと。
*お国を傾けた方という評価もありますが、いろんな伝説もあります。
比翼連理を使う場面を考えてみた!
「比翼連理」
を使う場面は、未婚であっても既婚であっても、「男女の仲」が睦まじいことを、表現する言葉。
その思いを感じた場面で、またはそうありたいと感じた場面。
場面➀ | 結婚を意識した男女の仲の思い |
場面➁ | 結婚した後の人生の互いの思い |
場面➂ | 互いの仲を再確認する思い |
場面➃ | いつも一緒の仲のいいカップル |
場面➄ | いつもいっしょに散歩の老夫婦 |
などなど、いろんな場面がある、とてもいい言葉。
年齢を重ねてくると、老夫婦の仲の良い姿は、いいもんだな~~と思います。
比翼連理の使い方を短文の例文の作成で!
以下のように短文での例文を、作成してみました。
例文➀ | 娘の結婚を、祝福しながら、親の思いはいつまでも互いに、「比翼連理」であってほしいと思う。 |
例文➁ | 結婚40年過ぎた。いつまでも、このまま墓場まで一緒に「比翼連理」の思いで行きたいものだ。 |
例文➂ | 喧嘩するほど仲がいいとは言うが、「比翼連理」の思いは、忘れないでほしい。 |
例文➃ | 熟年になるほど、夫婦の感情は「比翼連理」と表現するに、ピッタリだと思う。 |
例文➄ | 結婚式のスピーチでは、「比翼連理」を用いた挨拶が、結構多いな~~が印象だ。 |
例文⑥ | 当初は「比翼連理」を地で行く夫婦でも、いつの間にやら別れてしまうがなぜだ? |
などなど。
夫婦はいつまでも「比翼連理」でありたいもの。
最近、特にそう思うようになりました。
比翼連理を用いた会話例!
以下の会話で。
お父さん、私別居しようと思うんだけど。アパート探して!
へ~~別居とは、どうしたのだ?ふつうそういうのは、黙って自分でやるもんだけど。
もう私我慢できないんだ‥今の生活!ここ出ていく。
夫婦は一生「比翼連理」でいたいものと思うが、自分だけではどうにもならんな。困ったものだ!
こんな会話。
ある意味平和です。
平和すぎて、余計なことを考えるんだな~~
相手があっての「比翼連理」ですから、私はそうはならないかもしれんな~~などと。
比翼連理の類義語(類語)や言い換えはどんな言葉が?
比翼連理の類義語(類語)は以下。
鴛鴦の契り | :(えんおうのちぎり):夫婦仲がとても良いこと |
偕老同穴 | :(かいろうどうけつ):夫婦の契りのかたいこと |
水魚の交わり | 非常に親密な関係のたとえ。 |
相思相愛 | 互いに慕い合い、愛し合うこと。 |
双宿双飛 | :(そうしゅくそうひ):夫婦の仲がよく、常に離れることがない |
言い替え | 鴛鴦の契り |
などなど。
いろんな、同じような意味をの言葉があるんだな~~と。
「言い換え」
として適当だな~~と感じたのは
「鴛鴦の契り」
だな。
「鴛鴦」とは「おしどり」のこと。
これは、漢字は知らなくても、「おしどり」夫婦とは、昔から言います。
比翼連理の反対語(対義語)にはどんな言葉が?
比翼連理の反対語(対義語)を考えてみました。
いつも一緒にいるほど、仲がいいから一転して、仲が悪い。
となると~~
「犬猿の仲」
が、例えでは良いように思います。
相容れない中の悪さを、象徴するにはいい言葉かと。
・・・・・・・・・
今からでも待ち遠しいのが、この季節かと。
使い方例文の紹介です。
熟語の春風駘蕩の読みと意味は?季語の時期と使い方や例文と英語表現!
罵詈雑言とは?
罵詈雑言とは?読みや意味や由来は?使い方の場面と例文や英語表現!
読み方や由来などを解説しました。
・・・・・・・・・・・
比翼連理を英語で表現!
「比翼連理」
を英語で表現すると
Lovebirds:仲良し夫婦
Inseparable:永遠に結ばれた仲が良いこと
例文は以下
Look at those two lovebirds. (仲が良くていいな、あの二人)
Those two are inseparable. (あの二人一生離れ離れになれないね)
(DMM英語)
なるほどです。
Lovebirds:仲良し夫婦
なんですね。
これは、納得です。
こうありたいものだな~~と。
比翼連理のいい話!感想とまとめ!
「比翼連理」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 男女の仲がむつまじいことのたとえで、深い契りなどを意味 |
➁:語源と由来 | はっ虚位の詩 |
➂:使う場面 | 「白居易」(白楽天)の詩「長恨歌」に由来 |
➃:使い方を例文で | 熟年になるほど、夫婦の感情は「比翼連理」と表現するに、ピッタリだと思う。 |
➄:類語 | 鴛鴦の契り・偕老同穴・水魚の交わり・相思相愛・他 |
⑥:言い替え | 鴛鴦の契り |
⑦:反対語 | 犬猿の仲 |
⑧:英語表現 | Those two are inseparable. |
しかし・・息子の嫁だった??
倫理はいずこ?
とも思うのですが、昔ならこれは良かったのかな‥などとも思いながら、これを書きました。
意味のおさらいです。
男女の仲がむつまじいことのたとえ。男女の深いちぎり。
(日本国語大辞典)
「鴛鴦夫婦」(おしどりふうふ)
というのは知ってましたが、「比翼連理」はあんまし聞かないですが、知ってました。
長く生きてくると、結婚式も多かったですから。
しかし、最近は、結婚式ってホントないね。
お知らせは、葬儀や法事ばっかです。
若い方がいないもんね~~この近所には。
比翼連理の良いお話!
夫婦仲と言えば、私の親父とおふくろさんは、本当に仲が良かったな~~と。
親父は、仏壇の額縁になってしまいましたが、おふくろさんは89歳で【2022年】今も元気。(最近一つ年を取りました)
そのようにありたいと、自分も思うのですが、何せ一人ではどうにもならないんだな‥夫婦というのは。
「お父さん、別居したいんだけど、アパート探して!」
「なぬ・・別居?おれと?なんで別居したい奴のアパート俺が探すんだ?嫌なら勝手に探して出ていけ!」
これ、数年前にあった実際のお話。
後先考えない、いつもの事ですが、甘えもいい類です。
人間は、今の境遇が、他の方よりも優遇されていたとしても、そのお湯につかっていると、そんなことは忘れて
「もっと、良いことが・・・」
そう考えるものだと。
現状で足りていれば、それに感謝すべきだと私は思います。
夫婦とて同じことかと。
皆さんは如何ですか~~~?
・・・・・・・・・
熟慮断行とは?
語源や由来のお話は、とても参考になります。
熟慮断行とは?意味と語源や由来の歴史は?使い方や例文と英語表現!
合縁奇縁とは?
合縁奇縁とは?使い方を人生の例文で!意味や由来と英語訳での表現!
こういう由来は、人生に大きな意味をもたらしますね。
・・・・・・・
*ヘッダーの写真は、我が家の12月の庭の、岩に張り付いた苔の風景写真です。