油断大敵の意味と使い方を例文で!語源と由来の説!類語と英語表現!
油断大敵とは? 意味は、注意を怠れば、思わぬ失敗を招くから、十分に気をつけよという、戒めの四字熟語のことわざ。
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油断大敵の場面は気を抜くと、思わぬ落とし穴が‥!
Contents
油断大敵とは?読み方とことわざの意味の本質を探る!
「油断大敵」
読み方は「ゆだんたいてき」です。
意味は以下の解説。
1:注意を少しでも怠れば、思わぬ失敗を招くから、十分に気をつけるべきであるという戒め。
2:「油断」は気をゆるめること。油断は大失敗を招くから、どんなものより恐るべき敵として気をつけよ、という意。
(新明快四字熟語辞典)
油断は大敵と思っていましめよ。大丈夫だろうと気をゆるめて注意を怠ると、思いもよらない危険を招くことになる。
(ことわざを知る辞典)
このような意味。
何か物事に対する行動を考えた時に、気を抜かずにシュミレーションしておくことは大事ですね。
それが、油断をしないコツのような気もします。
「このくらいは大丈夫」
「俺一人くらいなら・・」
いえいえ・・決してそうではないんですよ~~~
危険が、常にそばに控えていますから。
油断大敵に思う本当の意味は?
一つの例ですが、大勢の中の、自分一人の存在を考えてみます。
大勢の中の一人だから・・いえいえ・その気を抜く考えが、いけません。
「油断」
は確かに、大敵に思います。
このくらいはいいだろう‥と誰でも思うんです。
私は守られてる・・そんな変な迷信のような考えをしていると、いつの間にやら気が付いたら、足元をすくわれた・・よくある話です。
私は違う・・これは油断以外の何物でもなくって、そう思った時点ですでに、ほかのその他大勢と、同じ位置にいるんだと思います。
まさに「油断大敵」。
油断大敵の語源や由来のお話!三つの説があり!
「油断大敵」
の語源や由来のお話です。
以下の三つの説について解説。
➀:比叡山延暦寺の「不滅の法灯」の説
➁:「北本涅槃経」の逸話が語源の説
➂:古語の「ゆたに」が起源説
以下に、解説します。
比叡山延暦寺の根本中堂の「不滅の法灯」の説!
比叡山の「根本中堂」にある
「不滅の法灯」
が起源説です。
「不滅の法灯」とは?
以下のような解説。
比叡山延暦寺の根本中堂内陣にある不滅の法灯(ふめつのほうとう)は、西暦788年(延暦7年)に最澄が根本中堂の前身である一乗止観院を建立した時に本尊の薬師瑠璃光如来の宝前に灯明をかかげて以来、1200年間一度も消えることなく輝き続けていると伝わっているため、「不滅の法灯」と呼ばれる灯火。
(wikipediaより)
開山の最澄の末法の世を乗り越えて、弥勒如来がお出ましになるまで・・僧侶が昔ながらの菜種油を朝夕の二回、継ぎ足して1200年以上・・
これこそ、緊張の糸が切れて、気を抜くと火が消えてしまう・・「油断大敵」ですね~~
なお、この
「不滅の法灯」は、山形県の「山寺」に分灯されています。
2021年オリンピックの山形県では、ランナーの聖火の火で、点火されました。
これは重い、語源説です。
原始仏教の経典「北本涅槃経」の逸話が語源の説!
此方も仏教にまつわる、逸話が語源になっているという説です。
仏教ですからインドが舞台です。
ある日のこと、王様が家来(部下)に、「油を満タンに入れた鉢をもって、街を歩くように命令」したそうな。
油を一滴でも漏らしたら、君を処刑すると‥(多分何か王様の気に入らないことをやってんだしょうな~~)
家来は、緊張しながら、お鉢いっぱいの油を漏らさぬように、慎重を期したことは、想像に難くありません。
もし、少しでも気を抜いたら、鉢から油がこぼれ、私はあの世行。
まさに、上の意味の解説の「注意を少しでも怠れば、思わぬ失敗を招く」ことを意味します。
ここから、「油断大敵」という言葉が、生まれたという説です。
古語の「ゆたに」が起源との説!
「ゆたに」
とは、古語では「のんびり」という、そんな様子を意味します。
万葉集に出てくる言葉です。
「のんびり」=怠け者
ですね。
この「ゆたに」が変化して「油断」になって、「油断大敵」になったという事ですが、これはちょっと無理がない?
っても、個人的には思います。
しかし、江戸のいろはかるたに採用されていたので、それもあながち無視はできないな~~とも思います。
油断大敵の使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・油断大敵を使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・油断大敵を用いた会話例。
を解説します。
油断大敵を使う場面は?
「油断大敵」
を使う場面は、気合いを入れていく、注意を怠らない、勝負(スポーツなど)で、気を抜けない場面など。
以下のような、場面を例として考えてみました。
場面➀ | 一進一退のゲームの場面 |
場面➁ | ビジネスでの交渉事 |
場面➂ | ダイエットで気を抜くのは大敵 |
場面➃ | いつもの通り慣れた道なのだが‥急な飛び出しでヒヤリ・・ |
場面➄ | 毎年同じこと・・いえいえ天気は違うよ~~ |
よくあるのが
「いつもと同じだから・・」
これ。
通り慣れた道だから・・いえいえ、飛び出しって、また別なお話。
ビジネスでも、いつもの話慣れた顧客・・が、足をすくわれた、などよくあるお話。
「油断大敵」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | お金は浪費すると、すぐになくなる・・まさに油断大敵。不足を常と思わないと、いけない。 |
例文➁ | このくらいはいいか‥といつも失敗する。油断大敵ってこのこと。緊張感が大事だ。 |
いつもと違う道を、気分転換で・・油断大敵っていうけど、違う道だから気を付けよう。 | |
例文➃ | 甲子園の代表で、下馬評は優勝校筆頭。しかし油断大敵!一回戦から全力で気を抜かず行こう。 |
例文➄ | 毎日の健康運動だが、ちょっと気を抜くとすぐさぼり。油断大敵というが、これは本当だ。 |
例文⑥ | 気の置ける仲間だと思って、心を許したのだが、油断大敵と言うけど、足をすくわれた。 |
車での通勤途中での、まさかのハっとする場面。
気の置ける仲間だと思っていたけど、実は、虎視眈々と狙っていた。
よくあること。
どれも「油断大敵」なことばかりなんだな~~
「油断大敵」を使った会話例!
以下の妻との会話例で。
お父さん、年金の通帳にいくらある?
結構あるよ。貯めておかないと、老後が心配だからね。あると思って、油断するとすぐになくなってしまうから。
そうね。油断大敵っていうもんね。
んだ。お金は大事にしないといけないさ!
などと言う会話。
ところで、老後っていくら必要なんだろ?
この山奥の暮らしなら、そんなに必要はなさそうに思うけど、心配なのは家の修理や、農機具の修理や買い替えだな~突然来るから!
これは、一発で大きいからな~~という不安!
まさに、油断大敵だね。
油断大敵の類義語(類語)と言い替えは「油断はけがの元」!
「油断大敵」
の類語(言い換え)は以下。
勝って兜の緒を締めよ | 刈っても成功しても用心せよ |
好事魔多し | うまく行きそうなときには、とかく邪魔が入るものだ |
猿も木から落ちる | 名人や達人でも時には失敗するたとえ |
油断はけがの元 | 油断は、わざわいをもたらす原因である |
油断強敵 | 油断大敵に同じ |
言い替え | 油断はけがの元 |
などなど・・関連語は、結構多いですね。
気になる言い換えは、私の場合は
- 「油断はけがの元」
ですね。
これは確かに‥勝った後に、真の気のゆるみが出るんだな。
これは、日常でもそう思います。
油断大敵の反対語(対義語)にはどんな言葉がある?
「油断大敵」
の反対語(対義語)ですが、どんな言葉があるかな~~って考えました。
油断の対極ですからこれはどう考えても
- 「慎重」
「堅実」
などではないかな~~と思います。
他には
- 「用意周到」
「備えあれば憂いなし」
も入るかと思います。
いつもの反対語は、とても悩むのですが、今回はちょっとイメージしやすかったです。
*私個人の感想です
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座右の銘にされてる方も多いようです。
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油断大敵を英語で表現!単語や例文は?
試しに検索してみました。
油断大敵:Guardian enemy
う~~~ん・・わかりません・・いいのかな~~と。
他の英訳で
I’m Just Wild About Jerry
(油断大敵)
です。
諺があるようです。
以下です。
Security is the greatest enemy.
(安心は最大の敵=油断大敵)
ですね。
これ覚えた方がよさそうです。
ここで出てくる単語
enemy=敵
という意味の単語です。
これはなるほど~~でした。
油断大敵ならぬ油断しっぱなしの自分の人生!感想とまとめ!
「油断大敵」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 注意を怠れば、思わぬ失敗を招くから、十分に気をつけよという、戒めの四字熟語のことわざ。 |
➁:語源と由来 | 諸説三つの説(上で解説) |
➂:使う場面 | 安心したり、注意を怠る場面 |
➃:使い方を例文で | 気の置ける仲間だと思って、心を許したのだが、油断大敵と言うけど、足をすくわれた。 |
➄:類語 | 勝って兜の緒を締めよ・好事魔多し・油断はけがの元・など |
⑥:言い替え | 油断はけがの元 |
⑦:反対語 | 慎重・堅実・など |
⑧:英語表現 | Security is the greatest enemy. |
意味のおさらいです。
油断は大敵と思っていましめよ。大丈夫だろうと気をゆるめて注意を怠ると、思いもよらない危険を招くことになる。
(ことわざを知る辞典)
油断してしまって、失敗した~~の一つや二つは、誰もあるものだと思います。
私はしょっちゅうでしたが・
油断大敵がモットーだった私の人生!
「油断大敵」
どころか、油断しっぱなしで、よく騙されましたし、よく利用されました。
でも思うんだな~~
この年になっても、敵が多いんだな~~って。
油断すると、やられてしまう。
しかも、いいピエロだったり。
今も利用されそうな気分。
緊張のしっぱなしで、とても気分が憂鬱!
油断せずに、生きていかないといけませんね。
人生は、まだまだ、この先を見せていただけそうですから!
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**多分に自分の主観を入れて書いてますので、???な部分があっても容赦ください。
ヘッダーの写真は、私の愛機のx-s10で撮影の、自宅庭の風景写真(エビネランの花が終わった)の7月の風景写真です。