辟易してるとは 英語表現は?意味や使い方や例文は?語源の由来のお話!

冬の庭の赤南天の風景写真

辟易とは?
意味や読みと、使う場面や使い方の例文を作ってみました。
辟易の本来の意味と、英語で表現するとどうなるかに考察や、類語にはどんな言葉があるかも気になったので調べてみました。

最も興味があるのは、辟易の語源や由来の歴史についてです。
その辺も、調べてみましたので書いてみます。

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辟易とは?意味と読み方について!漢字の分析は?

「辟易」

読み方は「へきえき」です。
おおよその意味の察しは付くと思いますが、意味の詳細を。

辟易の意味と漢字から見る意味解説!

「辟易」

の意味は以下のようです。

「ひどく迷惑して、うんざりすること」
「嫌気がさすまたは閉口する」

と言う意味もあれば、もう一つの意味があります。

「相手の持つ勢いに圧倒され、尻込みしたじろぐこと。」

この2つの意味があります。
どちらかと言うと、一般的には

「ひどく迷惑し、うんざりする」

こちらの意味の方で捉える方が、多いのではないでしょうか。
実は私もこちらの意味しか知りませんでした。

たじろぐぼ意味は、この言葉の由来に起因しているようです。

本来は、このたじろぐの方の語源によるのですが、したがって最初の意味から、迷惑だからその場にいたくない・・などの後釈が着くように思います。

「ひどくいや気がさして、その場にいることが耐えられない・」

そんなような、解釈が成り立とうかと。

辟易の意味を漢字の分析で!

以下のように考えてみました。

  • 辟:開く、偏る、よこしま・避ける・など
    易:上がる、日が登る、明るい、開く、変える・など

上の意味からして、なんとなく、能天気さがうかがえると思いませんか?
相手が、私にとっては邪な考え方を、能天気にも明るく振る舞い、迷惑も顧みずこちらが、嫌気がさすような事を平気で行う。

そんなような、イメージが私はしますが、いかがでしょうか?

が・・しかし本来の意味は、また違ったものだったんですから、驚きです。

  • 辟:避ける
    易:変える

この解釈が、このことわざの本来の解釈になります。

以下に続きます。

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辟易の語源や由来の歴史についての考察!

「辟易」

の語源や、歴史上のエピソードのについてのお話です。
よほど、相手に対していや気がさすエピソードかと思いきや、これは戦の時のエピソードですから、「あにはからんや」ですね~~

この場面は、ギャオでも無料放送があったので、よく知っています。

「楚漢戦争」

は、秦が倒れて、その後の漢を建国するときに

  • 楚:項羽
    漢:劉邦(高祖)

が、覇権を争った戦争です。
出処文献は司馬遷が記した

「史記」

の「項羽本記」の巻7にでてきます。

辟易の語源の由来になったシーンは?

史記の項羽本記、巻7には

「項王の最期、天之亡我、非戦之罪也」

の記載があり‥その中に記されています。

以下のようです。

項羽は最後の戦いで負け、敗走しているときに付き従う部下はわずか26騎。
項羽を追う官軍は、何と5千。
大将は、漢の将軍「赤泉候」。

項羽は、ただ1人で反転、
その五千の大軍の中に突入。

見事、敵の将軍を倒し、その際その五千の兵は風になびく草のようにひれ伏、戦意を喪失。
それを見た、漢の大将「赤泉候」は項羽を打つべき追走。

それに対し項羽は、赤鬼のようになったかどうかは分かりませんが、凄まじい勢いで叱責。

その、凄まじい怒りと剣幕と叱責に、五千の兵は怖じけずいて、数里も退却して、逃げてしまった。

そんなエピソードです。
項王、項羽のあまりの強さ、あまりの勇猛さに、漢軍は辟易したんですね。

このときのエピソードから「辟易」は

「道を避けて場所を変える」

ですが、現在はそれとは別の解釈になっているようですが、こちらが正しい基の語源の解釈です。
項羽のあまりの強さに、命がいくらあっても足りないと言う、そんな解釈から辟易と言う言葉が生まれたようです。
その史記の中の記述は以下のようです。

「於是項王大呼馳下、漢軍皆披靡、遂斬漢一将。
是時、赤泉侯為騎将、追項王、項王瞋目而叱之、赤泉侯人馬倶驚、辟易数里。 」

「赤泉侯」
は、この時の漢の司令官。

項王、目を瞋(いか)らして之(これ)を叱(しっ)す。
赤泉(セキセン)侯、人馬俱(とも)に驚き、
辟易】すること数里。

という、読み方になるようです。

この時の辟易・・道を開けて避ける行為が、どうして今のうんざり・・・などの意味に??

このようですね‥

相手に対して逃げるばかりで、何もできないところから

「閉口する、うんざりする

という意味に、変化していったんだということですね。
何となくですが、なるほどでした。

相手に対して逃げるばかりで何もできないことから、「閉口する」、「うんざりする」の意味に変化していきました。日本独自の意味だそうです。

余談ですが、項羽はこの後に最後を迎えるのですが、その時に

「捲土重来」

の言葉が生まれた地に行くわけですね~~

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辟易を使う場面と使い方を例文で!

「辟易」

を使う場面を、考えてみました。
どういう場合に使うか?
やはり、空気を読めない迷惑な行為が起きたとき、又は場違いなことを平気で言い触らす迷惑行為、または自分に対することを、あたかも自慢するようなことを言いふらし、でも聞いてないのに、全くの迷惑行為を自覚しできない人。

こういう場面に、当たった場合、やはり「辟易」します。

辟易を使った例文を作成してみた!

以下のように作ってみました。

1:Aとカラオケに行くと、いつも同じ歌ばっかし、しかもあのトーンの効いた、張り上げる声には全く辟易する。
2:最近の、夕飯のメニューはワンパターンになって、口では言えないが、辟易するメニューが1つだけある。変えて欲しい。
3:課長の、孫の自慢話はいつものことだが、後毎回聞かされたのでは辟易するな。
4:近所の婆さんの、終わりのない話は聞いてあげないとしょうがないが、辟易するほどそこから立ち去りたい気持ちになる場合があるな。
5:いくら人がいないとは言え、集落の役員はこれ以上いらん。また押し付けられて、うんざり・・辟易もいいところだ。

と言う、例文ですが、私の周辺の話を総合して、作ってみました。
辟易と言う言葉の意味は、うんざりとか嫌気がさすとか、または聞いてられないみたいで、その場から消えたい、そういう意味ですから、上のように作ってみました。

確かに、ああまたかと言う事は、聞いてられないですよね。
その場にいる事さえ、嫌になってきます。

そういうことを「辟易」と言うのだと思います。

さらに、相手の威圧的な態度、または押しの一手に「辟易」するという文言も、本来の辟易の意味に回答しますから、こちらもよく覚えておいた方がいいかもしれませんね。

但し、この辟易と言う言葉は、相手に対する対象と、自分に対する事柄と、どちらも対象となりますから、問題はちょっと厄介ですね。

それぞれについて使い分けることを、考えていかないといけないような気がします。

以下の商品はあまりのおいしさと、やめられないことに辟易します!!

なぜに、この商品が辟易でヒットする??

辟易の類義語にはどんな言葉がある?

以下のような言葉があるようです。

  • 1:倦厭
    2:飽きる
    3:食傷する
    4:うんざり
    5:嫌気がさす

などなどがあります。
まあ一言で言えば、飽きる、うんざり、どうでもよくなるそんな言葉の類義語になります。
ただ、辟易とは、やはり一線を隠すようで、言葉のニュアンスはちょっと違いますね。

それぞれの言葉には、それぞれの良さがありますから、使い分けが必要かと思います。

辟易を英語で表現するとどうなる?

いつものように検索で

辟易:Hekieki

あんりゃ~~そのまんまだ。
一発での、英訳はやはり難しいものがあるのかもしれません。

他の英訳は?

  • 1:recoil
    2:quail
    3:squinch
    4:shrink(辟易)
    5:wince
    6:funk
    7:flinch(ひるむ)
    8:cringe

あんりゃ~~今度は、なんという種類。
使い分けなんて出来そうもないから、何か特定の単語で。

Everybody shrinks from the difficulties
(この困難を見ては辟易せぬものはない)

The problem beats me.
(この問題には辟易した)

どうやら、上の、4番と7番が良さそうに思います。

他にも、上の表現のようなものがあるんですね。
ムズイな~~が私の印象です。

いずれ、上の単語を使えば、それなりに通用するかと思います。

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語源の歴史には、本当に驚きます。
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辟易しっぱなしの私の人生!リセットできないから困ったもんだ!

「辟易」

の意味や、使い方による例文や、1番興味があった、語源の由来や歴史について書いてきました。
とても楽しかったです。
しかも語源の由来が、楚漢戦争にあったとは、とても意外です。
この場面は、思い返せばギャオの無料ドラマのシーンにありました。
最後には、項羽将軍がわずか26騎で、敗走するシーンです。

振り返り、相手を一喝するシーン、このシーンもあったような気がします。
これが「辟易」だとは、その時は夢にも思わなかっただろうと思います。
おさらいですが、辟易の意味は

「ひどく迷惑して、うんざりすること」
「相手の持つ勢いに圧倒され、尻込みしたじろぐこと。」

と言う、意味があります。
本来の意味は、上の下のほうの意味で、相手の物勢い、これに圧倒されてたじろぐ。
こちらが本来の意味でしたが、日本式に解釈変更されて上の意味になった次第です。

私の人生に辟易する事はあるか?

私は、私に対して辟易する事は、結構ありますよ。
私の性格から来ることなのですが、以下のことが考えられます。

  • 1:新しいもの好きである。
    2:お金を無頓着に使う。
    3:思ったら1直線
    4:反省しても、反省しきれないほど反省することが多い
    5:旅の恥じはかき捨てのモットー。

などなどですが、熱しやすく冷めやすい、そして損をする。
そんな自分に嫌気がさして、辟易しているのは、何を隠そう私自身です。

悪いと思っていても、これは治らないのですから、あきらめましょう・・・などと思うのですが、あきらめ切れない自分がいるから、なおさら面倒だ。

自分の人生だから、自分の生き様に辟易していたのでは、これは人生が成り立たないのではないか?

いかがなものでしょうか?

・・・・・・・・・・・
一度でいいから、濡れ手で粟の状態を、体験してみたいな~~は私だけではないかと。

濡れ手で粟のことわざの意味は?使い方を例文で!語源や英語表現は?

一事が万事は、意外と当たるような気がします。

一事が万事とは?意味や使い方を仕事の例文で!英語表現や語源の話!

一事で、性格って大体わかるもんだと思いますが、皆さんはどう思いますか?
・・・・・・・・・・

*多分に私自身の主観を入れて書いてますので、???な部分は容赦ください。
ヘッダーの写真は、愛機のフジの一眼で撮影の庭の赤南天の写真です。

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