• HOME
  • BLOG
  • 四字熟語
  • 上意下達のメリットとデメリットは?読み方や意味と使い方を例文で!

上意下達のメリットとデメリットは?読み方や意味と使い方を例文で!

x-pro3で撮影の松島円通院の写真
上意下達とは?
読み方は「じょういげたつ」
意味は、上の者の考えや命令を下の者に伝えること。

  • ・語源と由来は日本の命令システム。
    ・使い方を例文と会話例で。
    ・類語と言い換えと反対語と英語表現。
https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

江戸時代の「上意」は、将軍の意向(命令)だったそうな!

またシステムとしての、メリットとデメリットはどうでしょうか?
類義語の、下意上達との比較もしてみようと思います。

組織の上司からの一方的な命令系統にも思えるのですが・・さて?

スポンサーリンク

 

上意下達の意味と読み方は?漢字の分析から意味を推察!

「上意下達」
四字熟語です。
読み方は「じょういかたつ」です。
よく「かたつ」の部分を「げたつ」と読む方いますが、これは誤りです・・注意しましょう。

意味は以下の解説。

上の者の考えや命令を下の者に伝えること。
(日本国語大辞典)
上位の者や上層部の命令・意向を、下に伝えること。
(デジタル大辞泉)

簡単に言うと、

「上司の命令が部下によく伝わること。」

こうかくと、簡単ですが、それがなかなかうまく伝わらないから、難しいところがあるんです‥世の中。
いずれ、そういう行為やさまを言います。

上意下達を漢字で分析すると?

漢字で、その意味を分析してみました。

立場が上の人、上司、経営者、トップ
意思、意図
下々、部下、下位の組織
達する、指示

という、こんな風に、私なりに適当に分析してみました。
上の命令が、組織の階層を経て、末端の下々まで達する。

そのことを言います。
上の考えが、円滑に下々まで伝わることを、目的にした四字熟語です。

スポンサーリンク

上意下達の語源や由来は?

語源ははっきりしていないようです。
ただはっきりしているのは

「君主の命令」

から来ているようです。
よくお殿様を

「上様」

といいますが、そこからかもしれません。
「日本政記」曰く

「国の創建に当たりて、上意下達、下情上通敢然として間なし」

とあるようです。

「日本政記」とは?

江戸後期の歴史書。16巻。頼山陽著。天保3年(1832)成立。神武天皇から後陽成天皇までの歴史を漢文の編年体で記述。
(デジタル大辞泉より)

昔の、歴史書ですね。
思想としては、どの時代からあったかはわかりませんが、常識的に考えてかなりの昔から、この考え方はあったと思います。

いつの時代も、組織は重要ですから。

日本の公文書における符・牒の役割!

日本の中世【7世紀頃】において、律令制度が確立されるにつれて、命令において

  • 「符・牒」

が用いられるように。
符とは?
以下の解説

「竹や木などに印となる文字を書き、二分して、一方を渡して後日の証としたもの」
(wikipediaより)

牒とは?
以下の解説

主典以上の官人個人が諸司に上申する際に用いられたもので、その様式は書出に牒の字を記してから本文を記し・・
(wikipediaより)

さらには、江戸幕府の時代には、将軍の意向を
「上意」
と現し、「奉書」によって、命令を下す行為を
「下達」
と言われました。
それがもとで「上意下達」と言う四字熟語が、広まったという説。

この由来は、もっともらしくて当たってそうです。
行為としては、存在していましたから。

スポンサーリンク

上意下達のメリットやデメリットを下意上達と比較してみた!

「上意下達」の反対語で「下意上達」というのがあります。

こちらは、上からのお達しではなくて、その全く逆の
「下からの提案」
のような形かと。

上意下達のメリットはどんなところがあるか?

上意下達のメリットについては以下のようなことが考えられます。

上意下達のメリット
  メリット➀意思決定がトップダウンのためスピード感がある。
  メリット➁組織の指示系統の明確化
  メリット➂人材の集約化を図れる

こんなメリットがあるかと思います。
いずれ上からの指示は、下に明確に届けばの話。

上意下達のデメリットにはどんなところがあるか?

以下のようなことが考えられると思います。

上意下達のデメリット
  デメリット➀上から指示が来ない限りやる気がわかない(指示待ち状態)
  デメリット➁たとえ間違っていても上からの指令だと言うことで無視
  デメリット➂上から目線で下位の部署では不満が爆発する

こんなところが、デメリットとして考えられようかと思います。
上からの命令ですから、上から目線と感じるのかもしれませんね。

下意上達のメリットにはどういうところが考えられる?

以下のようなことが考えられそうです。

下意上達のメリット
  メリット➀現場の意見が反映されること
  メリット➁現場の意見が反映されれば当然社員の士気が向上します
  メリット➂現場からの新たなアイディアが生まれることもあります

まるでいいことずくめのように感じますが、決してそうでないこともままあります。
あまり下に権限をもたれると不都合なことも、気になりますが発生してくることになります。

スポンサーリンク

下意上達のデメリットにはどんなことが考えられる?

デメリットには以下のようなことが考えられると思います。

下意上達のデメリット
  デメリット➀現場の考えに左右されることがある
  デメリット➁企業としての一貫性に?がつく
  デメリット➂意思決定に遅れが出て混乱することもある

大きなデメリットですが、こんなことが考えられるかと思います。
どっちも、一長一短ですが、トップダウンでの指示系統の命令は、企業では普通です。
そもそも、トップの意思が反映されなければ、会社は成り立たないでしょう。

しかしながら、トップは間違えますから、その時のためにやはり

「下意上達」

も、十分に考慮しておかないと、いけないのではないかと私は思います。
何の言葉にもそうですが、メリットとデメリットは、どうしてもついて回ります。
そのための部分を、補うためのシステムが、必ず必要だと思うんだな。

上様の命令だけでは、動かないこともありますから。

スポンサーリンク

上意下達の使い方を場面と例文と会話例で!

この章では

  • ・上意下達を使う場面。
    ・使い方を短文の例文で。
    ・上意下達を用いた会話例。

を解説します。

上意下達を使う場面は?

「上意下達」

を使う場面とは、会社の場合は上司やトップですね。
日常生活では、いかがでしょうか?
以下のような、事例を考えてみました。

場面➀社長命令や方針
場面➁部長より今月の目標など
場面➂役所の文書で納税申告の案内
場面➃介護保険の支払い内容など
場面➄親父から田んぼ仕事を言いつけられた

などなど。
会社から、役所から家の中なら「親父」から。
そんな場面があろうかと。
役所は昔は
「お上」
ですから、こちらは典型に思います。
そもそもの「語源」に近そうな印象。

「上意下達」の使い方を短文の例文で!

以下の例文で。

例文➀「上意下達」は一種の、規律のようなものと理解している。
例文➁「上意下達」が崩れると、指示系統が、ばらばらになりそうな予感。
例文➂家の中まで、「上意下達」はいくらなんでも、今時変だよな~~
例文➃社長の方針は、「上意下達」で、よく伝わっているかな?知らない奴がいるが?
例文➄「上意下達」のみでは、社員の不満がたまりそうだな~
例文⑥役所の文書は、「上意下達」感が、大分薄くなった印象を受ける。

などなど、作成してみましたが、身の回りの事に重点を置いてみました。
どんなことにも、良い部分とそうでない部分がありますから、何が何でもでは、軋轢が生まれそうなそんな
「上意下達」
の印象。
ほどほどに・・ですね。

「上意下達」を使った会話例!

以下の会話例で。

https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

「上意下達」って知ってるか?

https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

お父さん、何それ?

https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

昔は家長制度だから、家で一番偉い、俺の事さ。要は俺のいう事は絶対なんだな。命令するんだよ。今日は田んぼ仕事だ!

https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

今日は焼き肉食べに行くんだけど。今一番偉いのは私なんだけど・・・なんか文句ある?

そういわれそうです。
今や、攻守逆転で、親父は一番弱い!
子には勝てませんが、昔は

「上意下達」

で、上意は家の中で一番偉い人なんだ。
そして、江戸時代は
「上様」
ですね・・

「上意下達」の類義語と言い換えは「トップダウン」!

「上意下達」の類義語はいか。

トップダウン上からの指示で管理する
有無を言わせないいやおうなしに。むりやりに。
頭ごなしに初めから一方的に押さえつけるような態度
上命下服上の命令に服従する
言いなりになっておいての指示のままに
言い替えトップダウン

などなど。
いろんな類語が存在しますが、内容はどれも同じような、上からの指示に、従う内容が多いです。
言い替えとして、適当だな~~と思うのは

「トップダウン」

です。
全く同義語とは、さて?なのですが、いろんな場面では、言い換えとして機能すると思います。

「上意下達」の反対語は「下意上達」!

「上意下達」の反対語を考えてみたのですが、これは上で紹介しましたが

「下意上達」

になります。
上から下から、下から上になります。

これはわかりやすいですね。
ちなみに、意味は以下の解説。

下の人の気持ちが上の人に達すること。
(四字熟語を知る辞典)

会社組織の中では、具体的な行動がなくても、下位の方たちが、どのような気持ちか?
それを理解することは、「管理職」としては、必須かと。

この辺の理解の仕方が、優秀な方かそうでないかの、大きな岐路のような気もします。
・・・・・・・・・・・
熟慮したうえでの断行を使う場面って、どんな時だ?

熟慮断行とは?意味と語源や由来の歴史は?使い方や例文と英語表現!

人生って、暗中模索のようなものですね。

暗中模索の意味や使い方や例文は?英語表現や試行錯誤とに違いは?

今でも、何歳になっても暗中模索に変わりはなさそうに感じます。
・・・・・・・・・・

上意下達を英語で表現するとどうなる?

上意下達を、英語で表現すると以下のようです。

上意下達:Command hierarchy

例文は以下。

The simplest way is the command hierarchy.
(一番簡単なのは上意下達方式だ)

もう一つやはり
「top-down」
です。
例文は以下。

At Japanese University sports competitions, there sill exists top-down ~~~
(日本の大学にはいまだに、上意下達が残っている~~~)

のような表現。
ちょっと、難しく感じました。

上意下達は私の場合人生で支障があった?感想とまとめ!

「上意下達」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。

➀:意味上の者の考えや命令を下の者に伝えること。
➁:語源と由来律令制時の伝達方法やその後継承し江戸時代の「上意」などに由来。
➂:使う場面上からの方針や指示を下に伝える場面
➃:使い方を例文で「上意下達」のみでは、社員の不満がたまりそうだな~
➄:類語トップダウン・有無を言わせない・頭ごなしに・など
⑥:言い替えトップダウン
⑦:反対語「下意上達」
⑧:英語表現The simplest way is the command hierarchy.

意味のおさらいです。

上位の者や上層部の命令・意向を、下に伝えること。
(デジタル大辞泉)

と言う意味になります。
普通の企業や、社会では連絡の仕方として、普通に行われていること。
しかしながら、「上意」ですから、相手は立場が上の方ですね。

同じ立場なら、それは単なる
「連絡」
になろうかと思います。

私が感じてきた上意下達とはどんなものだ?良いお話かも!

会社では、上意下達は日常的なことかと。
しかしながら、この上意下達がうまくいっていれば良いのですが、そうではなくて途中で止まっていたり、最悪は無視したりされたのでは、組織としては成り立ちません。

現実問題、企業のトップや上司は、この辺を苦心するわけです。
言葉では、「はいわかりました」といっても、心の中まではわかるわけがありません。

えてして、言葉と裏腹に、適当に回答しておいて、やるふりをする、報告は適当にやっておけばいい。
そういう方は、かなり多かったです。

私もその類だったかもしれません。
しんどい命令なら、何とかやりすごそうと思うのは、これは人情。

なかなか、人のやる気を引き出す事は難しいことだと思います。
そこが、うまくいくかいかないかは、優秀なリーダーとしての腕の見せ所かと。

私はそう思います。
・・・・・・・・・
酔ったように、ただ夢のように生きて、そして消えていく人生なんて、いやだな!

酔生夢死とは?意味と使い方や例文と英語表現は?語源や由来のお話!

一蓮托生とは?

一蓮托生とは 意味は?使い方と例文や英語表現は?語源や由来のお話!

いい意味の一蓮托生ならですが、悪い意味ではちょっとね~~語源や由来は面白かったです。
・・・・・・・・・・・・

※記事の内容には正確さを期してるつもりですが、なにぶん私の主観もかなり入れてありますので、変なところがあっても容赦ください。
ヘッダーの写真は、私の愛機フジの一眼で撮影した、松島円通院の3月の風景です。
松島の四季と観光写真の案内!観光お勧め紹介!
こちらで、松島の特集をしています。
観光の参考になればと思って、作成した私のブログです。

関連記事